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心と家庭を豊かにする色彩アドバイス
Vol.7 :深まる愛しさの色「藍」

きりりと引き締まるような寒さが続きますね。

大寒も過ぎ、一年のうちで一番寒い季節となりました。寒い季節は、同時にあたたかさを一番嬉しく思える季節でもあります。

木々の枝にも小さなつぼみが春へと準備を始めました。
今回は藍染めやジーンズ、染め付け陶器の色などで日本人に愛される色、藍色を取り上げます。

虹から世界へ

もうお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、このコラムは、初回からここまで、虹(プリズム)の色の順番を追っています

ちなみに、虹の色の順番はご存知でしょうか?
理科などで習うと、「赤橙黄緑青藍紫」(セキトウオウリョクセイランシ)と何やら呪文のような順番になります。
実は、英語でも、虹の順番の簡単な覚え方があります。
人名として、覚えさせるのですが、Roy・G・Biv(ロイ・ジー・ビヴ)という男性の名前にします。(Red Orange Yellow Green Blue Indigo Violetの、それぞれの頭文字で構成されています)

前置きが長くなりましたが、それまではっきりとした色の変化をとげて来たように思える光は、青の次にいきなり紫ではなく、一段深い青、「藍」になります。
藍色というと、いかにも日本の色のようなイメージですが、実は藍染めは世界中にあるのです。ジーンズもそうですし、Indigoという名前から連想できるように、もともとIndia=インドでも盛んに染められていた色です。
深い青としての藍色は、陶器の染め付けの色としても愛されました。

ただ、日本のように発酵させたタデ藍を使った多彩な藍色の表現は、世界でも珍しいかと思われます。
実際、安価なインド藍が入って来ても、複雑で繊細な藍染めを守り続けた日本の藍はJapan blueとしても知られています。

青く、青く、深まるアイ

瓶覗(かめのぞき)に始まり、花浅葱(はなあさぎ)や水色、空色、瑠璃紺など、繊細な藍染めの色の表現は日本人が藍染めと共に歩んで来た証拠ともいえます。
物語の中でも、忘れ得ぬ印象的な藍は、源氏物語の中に出てくる浅葱色とも呼ばれる藍染めの色です。
深く、濃い藍色ではなく、ほんの数回藍の染料にくぐらせただけの浅葱は、官位の低い者の色でした。
光源氏は、親の七光りに甘える事のないように、自分の息子である夕霧をいきなり高い位につけることなく、貴族の子弟としては低い位である六位から、宮仕えを始めさせるのです。
浅葱自体はさわやかなブルーグリーンの美しい色なのですが、何度も何度も染めを重ねて深い藍になる藍染めでは、回数少ない染めは、それだけ価値も低いというイメージだったのです。
内大臣(光源氏とはライバル)の姫で、幼なじみの雲居の雁と恋仲であった夕霧は、彼女とのデートの最中に、乳母に身分の低さを蔑まれます。浅葱の衣の色を見て「(姫の結婚相手が)六位風情(こんな低い官位)の方ではね」と呟かれてしまうのです。
これは、光源氏の第一子として生を受け、父の輝かしい威光を見ながら育って来た夕霧にとっては、まさに「くれないの涙」を流す程の悔しさでした。
しかし、必ず姫に似合う男になって求婚に来ると心に決めて、いったんは離ればなれとなります。
その後色々ありながらも(ちょっと浮気なんかもしたりしますが)、見事に出世した夕霧は、堂々と彼女を妻にめとります。
薄い藍染めの色の辛く苦い思い出があったからこそ、後の二人の幸せが胸に沁みるのだと思います。

藍染めは何度も何度も藍の瓶をくぐらせ、深い色に染めて行くのですが、二人の愛も、そうやって何度も何度も試練を経たからこそ、美しく深い愛に育ったのではないでしょうか
華やかで激しい恋愛が多い源氏物語の中でも、少し地味なこのお話は、光源氏の父親としての顔や、幼い恋が試練を経て結ばれるといった心温まるものを感じて、私の密かなお気に入りなのです。

藍のテーブルセッティングでダイエット
クリスマス、お正月と、美味しいものをたくさん食べてしまって、体重計に乗るのがコワい私ですが、美味しいものを前にすると、また食べ過ぎてしまう・・・・
そんな悪〜い循環を断ち切るのに役立ってくれそうなのが藍色のテーブルセッティング。
食欲を増進する赤や黄色、オレンジと言った暖色系の色と反対に藍や青などは、食欲を抑える効果があると言われています。
食べ過ぎを防ぐには色の力もちょっぴり借りてしまいましょう
テーブルを藍色〜青でセッティングすると、食べたい気持ちが少しだけ押さえられます。
 
ただ、あまり寒々しくならないように、食器をクリーム色にしたり、金色のカトラリーを使ったり、黄色やオレンジの花を飾るのも素敵ですね
まだまだ寒いと思っていても、あっという間に春がやって来てしまいます。
今から色を使って食べ過ぎを抑えられるようになってゆけば、きっと春には美しいボディラインに・・・・なったらいいですね。

セキスイハイム東海ご入居者様へのメッセージ

知性的で誠実なイメージの藍色は日本人が愛する色の一つです。
白と組み合わせてきりりとした印象にしたり、藍色のグラデーションにして
楽しんだり、黄色やオレンジと組み合わせてスポーティーな印象にしたりと、組み合わせる色によって、さまざまに表情を変える藍です。

また何度も何度も瓶につけて色を深めて行く藍染めは、まるで人生のようでもあります。
深く染まった藍色は、色も褪せにくく、虫も寄せ付けず、生活を彩ってくれます。
日本人に愛される藍色を上手に使って、素敵な毎日を楽しんで下さい。

「ライフクリエイター」石川ジェインちはる先生 ご紹介

慶応義塾大学文学部人間関係学科人間科学専攻卒業
大手化粧品会社ファッション研究所にて消費者マーケティングレポートの作成、企画営業等を経て大手出版社編集部に中途採用され、編集者として創刊号・2号に携わる。
退社後二人の娘を得て主婦としても14年の研鑽を積み、その間大手英会話教室のホームティーチャーとして5年にわたり3歳から70歳までの方に英語を教える。現在、Life Creator’s Studioを主宰。静岡県磐田市在住。

Webサイト:http://www.life-creators.com/
Facebook:https://www.facebook.com/LCreators

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