A.セキスイハイム東海コールセンターからの回答
地震はもちろんのこと、大雨、竜巻、土砂崩れなど、一歩間違えば命の危険にさらされる自然災害。とりわけ、小さなお子様をお持ちのママたちにとっては、不安もひときわ大きいことでしょう。
また、いざという時にシェルターとなってご家族を守るハイムの住まいでも、周囲の環境や家庭内における備えの状況次第では、避難生活を余儀なくされる可能性もゼロとはいえません。
そこで今回は、そんなママたちにぜひとも知っておいていただきたい「防災ママの心得」についてご紹介します。もちろん、ママ以外の方々にも役立つ情報もいっぱいですよ!
いざ、その時。子どもを守ってあげられるのは親!
大地震はもちろん、恐ろしい自然災害はいつ襲ってくるかわかりません。いざという時に 大切なわが子を守ってあげられるのは、親である「あなた」です。災害に遭遇してから戸惑うことのないよう、前もって防災対策をしておくことが基本中の基本。さらに、万一の避難生活に備えて十分な知識を持っておくことも重要です。
また、日中に災害が発生すれば、パパは職場から戻れないことも・・・。さあ、そんな時こそ「防災ママ」の出番です。いっしょに「ママと子どもの防災」について学んでいきましょう。
1)緊急時の連絡方法
災害が起きたら、まず最初に行うべきは家族同士の安否確認。家族の居場所としては、次のようなパターンが考えられます。
それぞれがどのように対応すればいいのか、下記に模範となる例を挙げてみます。
学校、幼稚園、保育園にいる子ども
学校など公的な場所で災害にあった場合は、親が迎えに来るまでは子どもを守ってくれることになっています。ただ実際には、親を待たずに子どもを帰したところもあるなど、問題になっています。
今一度、対応について話し合い、学校や自治体に「子どもだけで帰さない」と確約しておきましょう。
勤め先にいるパパ、ママ
帰宅ルートを家族全員で把握しておきましょう。地図があればさらに安心です。また、勤務先に厚底の「置き靴」を常備しておくとよいでしょう。
家にいる家族
家が壊れていなければ、家にいた方が安心です。火災や津波の心配がある場合は、家族であらかじめ避難する場所を決めておきましょう。
出かけている家族
なるべく歩きやすい靴で出かける、身分証明書や母子手帳を携帯する、子どもには名札(氏名、連絡先を記入)をつける・・・などを心がけましょう。また、「どこへ出かけるか」をあらかじめ家族に告げておけばさらに安心です。
実家や親戚
離れたところにある実家や親戚は、災害時の「連絡ステーション」の役割を果たしてくれます。被災地ではつながりにくい電話も、遠隔地からだとつながることも。学校や勤務先などへの連絡を頼んでおくと安心です。
2)子どもの防災・避難グッズ
防災頭巾やヘルメットをはじめ、靴、抱っこ紐、軍手など、災害時に赤ちゃんや幼い子どもを安全に避難させるために、前もって防災・避難グッズをまとめておきましょう。
- 防災頭巾、ヘルメット、帽子
- 子ども用軍手
- 靴(上履きなどでもOK)
- 抱っこ紐またはスリング
- 子どもの名札(名前、年齢、血液型、連絡先を記入)
- 母子手帳
- 毛布、バスタオル(防寒のためなど)
- トイレットペーパー
- ウエットティッシュ、歯磨きティッシュ
- 紙オムツ(必要な子)
- お尻拭き(おむつ替え以外にもウェットティッシュとして使える)
- ミルク(必要な子)
- 哺乳瓶(使い捨てのもの)
- 紙コップ(哺乳瓶の代わりにもなる)
- マスク
- 着替え(下着、防寒具、雨具なども)
- お気に入りのおもちゃや絵本
- その他、寝袋などのアウトドア用品など
3)非常時だからこそ「おいしさ」を重視
大人と違い、子どもはお腹がすいていても嫌いなものは食べてくれません。そこで非常食には普段から食べなれているお菓子や缶詰などを用意。また、子ども用として下記を備えておくと安心です。特に子ども向け物資の配給は遅れがちになるため、ミルクや離乳食の備蓄は必須です。
また、母乳の専門家によれば「災害時こそ母乳のほうが安心」とのことですが、ストレスで母乳が出なくなることもあるため、母乳ママでもミルクの用意はしておきましょう。ミルクをつくる際は、必ず衛生的なお湯を使い、紙コップや使い捨て哺乳瓶を利用して、できる限り衛生的な環境を整えます。
- ミルク(キューブ型のものが便利)
- レトルトや瓶入りの離乳食
- 塩味が少ないお菓子やドライフルーツ
- パンの缶詰
- レトルトご飯
- ビタミン剤(キャンディー感覚で食べられるもの)
- ボトルウォーター
- チョコレートやキャラメル
- カロリーメイトなど手軽な栄養食品
※水はひとり1日3リットル、最低3日分は用意しましょう。
4)「備える」だけではNG!知っておきたい避難生活の実態
「静岡県の避難場所」について
各地域での避難場所はわかっていても、外出時の避難先までは意外と知る機会も少ないのでは?県内の主だった避難所を知っておくだけでも安心に繋がります。
⇒ 静岡県の避難場所
「ハザードマップ」で危険個所を事前に知っておく
災害は突然やってきます。ご自宅周辺は当然の事、良く出かける場所の周辺の危険箇所を事前に把握しておきましょう。
「避難所=安全な場所」の意識は捨てて
避難所では誰もが心身ともにギリギリの状況におかれます。もちろん乳幼児がいる家庭も特別扱いはされません。むしろ「夜泣きがうるさい」などと心ない言葉をかけられることも。普段からご近所づきあいを大切にし、助け合える知り合いをつくっておくことがポイントです。
厳しい「トイレ事情」を考慮して
水道がストップすると水洗トイレは使えません。仮設トイレは数も少なく、すぐに満杯になってしまいます。また、仮設トイレは和式が多いため、小さい子どもは怖がってしまうことも。あらかじめ各家庭で簡易トイレを用意しておきましょう。簡易トイレがない場合は、バケツの内側を黒いビニール袋で覆い、そこに新聞紙やペットシーツ、猫砂などを敷いて利用するとよいでしょう。