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静岡発!「整理収納」なるほどレシピ
Vol.53 親子で助け合う片付け

皆さま こんにちは。梅雨が明けてからの方が梅雨のような残念な今年の夏でしたね。
関東では40年ぶりの長雨でした!でも仙台ではこのコラムを書いている時ですでに26日間連続で雨が降っているということを聞き、さらに驚きました。
悪天候は経済にも大きく影響をもたらし、百貨店の売り上げも減少。プールや遊園地、海水浴客も大幅に減ってしまったそうですね。
夏は暑く、冬は寒くないと景気は落ち込むとのこと。気候と経済は本当に直結していることが分かりました。
反対に傘の売り上げやコインランドリーは大繁盛。どんな悪天候であろうと泣く人あり笑う人ありの世の中ですね!
暑い、ツライと嘆いてじっとしているより、体を動かして掃除をし、片付けをしてみる。汗を一気に流したあとの爽快感の方がリフレッシュできて気持ちは涼しくなるかもしれません。爽やかな秋はもうすぐ目の前です。

壊れた裁縫箱

実家に行った時のことです。母が指にケガをしたので簡単なパジャマのズボンのゴム替えを引き受けました。
「針箱は?」と聞くと押し入れの中とのこと。取り出そうとしたら針箱の取っ手が壊れていて片手で持てません。両手で持ったら昔のソーイングボックスで結構重いのです。
中を開けたらぎゅうぎゅう詰めに裁縫道具が入っていました。ゴム通しもなかなか見つかりません。
母も高齢になり、細かい作業を遠ざけていたようです。でも本人にとっては当たり前のように入っているモノたちなので、要らないモノにも気が付いていない様子でした。(しかし針箱の中身などはきっと誰かに言われない限りは気が付かないものなのかもしれません。)
その日はそのままでしたが、お裁縫が好きな母の気持ちを傷つけないように次は一緒に整理してあげようと思っています。

若い時は楽に持てた針箱も、高齢になるとそれ自体の重さで大変になります。
プラスティック製のボックスや不織布の蓋つきボックスなど軽いモノを活用し、針箱として転用するのもいいですね。仕切りは100均などのトレイや小物入れを使うといいでしょう。
また小さい空き箱や空き缶などは細かいモノを入れるにはとても重宝します。要らない封筒も短くカットすれば細かい裁縫道具の仕分けで使えます。
お弁当の仕切りで使うシリコン製の入れ物も小さいモノを入れておくのに使えますよ。

要らないモノの受け皿になるという形の親孝行

使わなくても取ってあるだけの布や毛糸なども、どこの家にも多少なりあるものです。いつか使おうと思って・・・という思いがあると捨てられません。
それらのモノは忘れていても見た瞬間からまた惜しくなります。特にシニア世代の方は包装紙・リボン・布類・紙袋・景品などをためがちです。
いつか使う・・という思いが強いこともあります。
把握していて使い続ける順番が決まっているならば問題はありませんが、スペースを取っているなら見直しが必要です。見直し方は、今日活用したいと思ったものだけに絞ってみることです。
活用とは、もちろん使うことが前提ですが、手放す活用方法として他の人にあげるというのも活用のひとつです。
誰かが使ってくれるなら手放せる・・・と思っている高齢者も多いので、実家で使いきれないモノはもらってあげるのもいい方法ですね。

人は捨てるという行為でゴミ扱いするより誰かに使ってもらえることを望みます。その先を追うことはありません。
私も実家で使わなくなったタオルやシーツを時々もらい小さくカットしキッチンの掃除用に再活用しています。
母は私が使うということで無駄ではなかったと安心し役に立てたと喜びます。高齢になった親の要らなくなったモノを引き受ける受け皿になることも親孝行のひとつだと思うのです。

セキスイハイム東海ご入居者様へのメッセージ

皆様の中には同居されている方もいらっしゃるでしょう。
私は両親と弟との4人家族でしたのでおじいちゃん、おばあちゃんと一緒に暮らしたことはありません。
でも義母の介護が必要になり、年に何ケ月かは同居をしたことがありました。
人が一人増えるだけなのに、しかも一時であっても荷物は部屋いっぱいになりました。
そして高齢者がいると、それまでには気が付かなかった家には危険がいっぱいあるということに気が付くようになったのです。
床に荷物を置くだけで通路が狭くなる。動きが大変になる。
自分たちもいつかは体が思うように動かなくなることを想定し、余分な荷物を増やさない意識を持ちたいと感じたものです。
皆様のお宅はスムーズに動ける余裕がありますか? 
将来だけでなく防災に関わることなので、模様替えを兼ねて家具の配置なども考えてみるのもいいですね。


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「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生 ご紹介

静岡県静岡市生まれ。 2010年に整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師資格を取得。 静岡県内を中心に、セミナー、2級認定講座、収納サービスなどを展開。 NPO法人ハウスキーピング協会所属。 静岡県内各地で整理収納講座や女性講座の開催実績多数。
2015年2月にはTBSテレビ「マツコの知らない世界」に物干しアドバイザーとして出演。

ブログ「ビバ!スタイル整理収納アドバイザー 佐藤慶子」

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