
いわゆる原色と言われる鮮やかな色達をVivid tone(ヴィヴィッド・トーン)と言います。最も濁りのない、その色そのままの色です。色そのものの個性が際立つので、使い方にも気を遣います。
嫌われないように、色の個性そのものを活かすように使うのが大切です。
最も個性の強い色だからこそ、上手に使いこなしたいですね。
True Colors

その色が持っている性格そのもの。白くも黒くも灰色にも濁っていないそのままの色。
これをVivid toneと呼びます。
誰でも一度は自分の色は何色なんだろうと思ったことがあるのではないでしょうか?
情熱の赤なのか、冷静さのブルーなのか、明るい黄色や穏やかなグリーン・・・
Vivid toneの色達は、そのままで輝くように美しい色達です。まさにTrue colors(本物の色)です。
80年代に活躍したシンディ・ローパーという歌手がいます。
彼女の代表曲の中に「True colors」という曲があります。
シンディ自身、いわゆる「鮮やかな個性(True colors)」の持ち主でした。 まさに原色のように華やかな色やたくさんのアクセサリーに包まれて、思った事をズバズバ言うタイプ、というのでしょうか、好き嫌いが分かれる歌手でした。 POPな曲が多かった中で、しっとりと歌い上げる「True colors」という歌は、未だに名曲として、JazzやPops、様々なジャンルのミュージシャンにカバーされています。
そのままの色(性格)を隠す事ができなくて、辛い思いをすることの多い大切な人に向けて歌った歌です。
サビの歌詞はこんな感じです。
But I see your true colors
Shining through
I see your true colors
And that’s why I love you
So don’t be afraid
to let them show
Your true colors
True colors are beautiful,
Like a rainbowでも、あなたの本当の色は
輝き渡っているの
私には見える
だから貴方を愛しているのよ。
たとえ怖くても、その本当の色を見せて。
虹のように輝き渡る、
貴方の本当の美しい色を。
強烈な個性というのは、実は日本だけではなく、どこの国でも煙たがられるものなのでしょうか。
特に「個性の国」米国のヒットチャート(ビルボード・ヒット100)で1位を獲得しているのが興味深いですね。
日本では59位が最高順位なのが対照的です。当時(1986年)日本はバブルで日本が浮かれる直前、景気がどんどん上がって行った時期です。こんな地味な歌が好まれなかったのもうなずけます。
けれど、いまだに輝きを失わずにカバーされる曲という事では、名曲であったといっても過言ではないと思います。
そのままの色(True color)を出しても辛い思いをしてしまうから、それを気付かれないように隠して生きる事の辛さ、そんな苦しい思いをそっと抱きしめてくれるような歌です。
ヴィヴィッド・トーンの活かし方
個性が際立つヴィヴィッド・トーンは、使い方がムズカシイ色とも言えます。
今回はその活かし方として、3種類の方法をおススメします。
その1:無彩色(黒・白・灰色)と使う


黒と使うと色の個性が際立ち、原色の持つ明るさが強調されます。
白と使うと、原色の持つ楽しさが強調されます。
グレーと使うと、原色の持つどぎつさのようなものが洗練された印象に変わります。
それぞれ目的にあった使い方をしてみて下さい。
その2:グラデーションとして使う
この図で行くと真ん中の一番鮮やかな色がヴィヴィッド・トーンになります。
グラデーションとして使うと、色の使い方にリズムがつくので、色の美しさが際立ちます。
その3:使う面積を少なくする
ヴィヴィッド・トーンは個性が強い分、周囲の印象を引き締めます。
ダークトーンのスーツのインナーに、モノトーンの服装のワンポイントとしてスカーフなどで使うと、洗練された感じがします。
面積を少なくして色の個性を際立たせるテクニックです。
バッグや靴などで使うのは上級テクニックですが、是非冒険してみて下さい。
モノトーン(黒や白)の食器が食品を引き立てるのはもちろんですが、実はヴィヴィッド・トーンの食器も食事を美味しそうに見せてくれます。
原色の赤や黄色は、それだけでも食欲をそそります。
ダイエットを考えている方にはブルーの食器をおすすめします。
もともとオレンジや黄色と相性が良いので、大抵の食材と相性が良い色です。
(黒っぽいものはちょっと向かないかもしれません)
過食を抑えてくれる色でもあるので、是非、お試し下さい。


貴方のTrue clorsを大切に
心が疲れてしまう原因の1つに、自分を偽ることがあります。「本当はこうなのに、周りに合わせて違う自分を見せている・・・」
これだけでもかなりのストレスです。
一億総ストレス社会の現代ですが、ちょっと勇気を持って「私はこうなの。」と開き直ってみるのも悪くないかもしれないですね。
100人全員に好かれなくてもいいと思えるだけでもだいぶ心が軽くなると思います。
貴方が死ぬまでつきあって行くたった一人の相手、つまり貴方自身を大切にすること。それはすなわち貴方の周りのすべての人を大切にする事につながります。
貴方の本当の色が輝きわたれば、その色を愛して大切にしてくれる人がきっと集まってきます。自分が自分のままの色でいられたら、きっと周りの人にも優しくできるのではないでしょうか?
世界にたった一人しかいない貴方のTrue colorsを、貴方自身が愛せますように。
また次回お会いできるのを楽しみにしております。色の魔法が、皆様の毎日を輝かせてくれますように。
株式会社LCS 代表取締役社長 石川ジェインちはる先生 ご紹介
慶応義塾大学文学部人間関係学科人間科学専攻卒業
大手化粧品会社ファッション研究所にて消費者マーケティングレポートの作成、企画営業等を経て大手出版社編集部に中途採用され、編集者として創刊号・2号に携わる。
退社後二人の娘を得て主婦としても14年の研鑽を積み、その間大手英会話教室のホームティーチャーとして5年にわたり3歳から70歳までの方に英語を教える。現在、株式会社LCS代表取締役として、英語をはじめ、お料理教室や起業支援のスペースレンタルなど、生活を楽しんで生きる人を応援中。静岡県磐田市在住。
Webサイト:https://life-cs.co.jp
Facebook:https://www.facebook.com/LCreators
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