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静岡発!「整理収納」なるほどレシピ
Vol.151 小さい片付けの積み重ねが家を美しくする

静岡県内各地で整理収納講座や女性講座を多数開催している「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生が、整理収納ワンポイントアドバイスをご紹介します。(佐藤先生のサイト【ブログ】)

皆様、こんにちは。今年も夏の暑さが長引きましたが、11月になり秋も深まってきましたね。涼しくなると気持も落ち着きます。季節によってこんなに違うのだと感じるこの頃です。

先月、地元では3年に一度の大祭りが開催されお囃子大好きな主人と私は三日間のうち二日も山車の引き回しを見に出かけました。そこで会った娘の幼馴染のS君。私たちに気が付いてようで、彼から近づいてくれました。懐かしさにハイタッチ!高揚した彼の法被姿は私から見ても本当に凛々しく成長した顔の向こうに、幼稚園の頃の幼い顔が重なりました。S君は私の家の近くに素敵な家を建てました。ただし会うことはほとんどありませんが、近況報告の中では良きパパになっている様子。子育てしながらも「今の普通の暮らしが幸せだ」と話すS君。充実していて静かで平穏な生活を送っていることを感じ取り私も嬉しさに胸が熱くなりました。

彼の建てた家の前を車で通る時に、どんな住まい方をしているのかな?などと想像するも、住宅の外を見てもいつもキレイにしてあるので、家の中もそれなりに整っているのでは?と勝手に思っています。家を建てることは若い世代ではとても大変なコト。若いパパの肩には、どっしりと責務が乗っていることでしょう。次の大祭りでも更にたくましくなった彼を見てみたいと思っています。頑張れ!

昔の日本には現代ほど掃除道具はなかった

S君の家は新しくてピカピカですが、我が家はすでに築13年を経過しました。大人二人だけの生活。散らかることも汚れることもそれほどありませんが、住宅の経年劣化は否めません。壁紙の張り合わせた部分が目視できるようになり、お風呂場と洗面所の戸のレール部分の黒ずみは、漂白剤を使っても元には戻りません。木の床も変色するし、壁と床の堺の幅木も薄っすら色が変わっています。家まるごと毎日時間をかけて掃除することもできないし家だって永遠ではないですものね。結局、毎日少しずつでもいいから簡単掃除を継続することが一番効果的なのではないかと思っています。そうなると掃除道具もたくさんは要らないのでないかと思います。最強なのは「ぞうきん」毎日使っても洗えば何回も使える。次の日に洗って畳めばコンパクトになるので収納でも場所要らず。

我が家は数枚の布巾から雑巾に格下げしたモノをプラカゴに入れて順番に使っています。洗面ボールのざらつきも雑巾で拭けば簡単につるつる。ついでに床を拭けば落ちている髪の毛やホコリや水滴も丸ごと取れます。 (髪の毛には粘着テープも効果的ですが)

トイレの掃除も雑巾を使いますが、トイレにはトイレットペーパーが掃除道具として兼ねられるので余分な掃除道具はいくつも要らないのではないかと思います。

キッチンにはマイクロファイバーの雑巾を用意すれば、油汚れにも対応できます。油料理をした時も、お湯に浸したマイクロファイバー雑巾でさっと拭けば洗剤は不要で油は取れるので助かります。もちろん洗剤不要なら手にも優しいですね。ついでの掃除のひと手間でキレイは継続でき時短にもなります。毎日実行するかしないかで、暮の大掃除も中掃除か小掃除で済むことになるでしょう。キッチン用の雑巾は引き出しの一段を決めて収納しています。こちらも畳んで入れるだけなので場所は取りません。目的に合った目新しい洗剤もどんどん出ていますが、使い切れずにスペースだけ取っているお宅を見かけます。自分に合っている定番を決めることも必要ですね。

イメージ:ぞうきん
イメージ:ぞうきん掛け

便利なモノが返って片付けの弊害になっていることもある

次に溜め込みがちなモノとして、いろいろなビニール袋があります。スーパーで当たり前のようにもらっていたレジ袋が有料になってからは、サイズの違う100枚1セットのモノを2種類ほど買うようになりました。その他、何かの形で手に入るレジ袋は使えそうなものだけ厳選して取っておきますが、溜め込むとただ持っているだけにとどまり使う機会も逃してしまいがち。下の方に押し込まれたレジ袋は大抵日の目を見ません。それはお片付けに伺うお宅でも良く見かける光景です。

家に入ってきたレジ袋(例えばお土産が入っていた観光地の名が書いてある袋など)は本当に取っておきたいと思ったもの以外は、次に使うゴミ袋として消費するようにしています。取っておきたいオシャレなビニール袋(ショップでもらえる袋など)は丁寧に畳み紙袋を収納してある同じボックスの中に分けて収納しています。家の中で紙袋と取っておきたいビニール袋は一緒にしまってあるので、家の中ではそこに行けば必要としているモノが見つかります。家の中でバラバラに置かないことがポイント。小さく畳めばどこの隙間でも簡単に入ってしまうことは実は大きな落とし穴。収納場所まで毎回しまいに行くことが大事。そういう細かい事こそ面倒がらずにやることです。小さなお片付けをちゃんとこなしていく事が、モノを溜まらなくさせ散らからないコツ。それは家をキレイに保つ大きな喜びになります。

今回のように袋がごちゃごちゃして片付かないと悩んでいた方は、1枚ぐらいと思わず今日から実行してみてくださいね。

イメージ:レジ袋
イメージ:消臭ポリ袋

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「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生 ご紹介

静岡県静岡市生まれ。 2010年に整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師資格を取得。 静岡県内を中心に、セミナー、2級認定講座、収納サービスなどを展開。 NPO法人ハウスキーピング協会所属。 静岡県内各地で整理収納講座や女性講座の開催実績多数。
2015年2月にはTBSテレビ「マツコの知らない世界」に物干しアドバイザーとして出演。

ブログ「ビバ!スタイル整理収納アドバイザー 佐藤慶子」

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