生活を楽しむライフクリエイターのキッチンから香りや食材を活かして、簡単にできるお料理やお菓子を楽しくお伝えしていきます。(石川先生のサイト【Webサイト|Facebook】)

この季節、風邪やインフルエンザだけでなく、気をつけたいのが心の健康です。
次の項目に当てはまるものはありますか?
- やることが山盛りで、やってもやっても追いつかない。
- 早くしないといけないのに、やる気が起きない。
- やたらに甘いものが食べたい。
- ちゃんと眠っているのに、夜になると起きていられない。
- やたらに疲れる。
0個:大丈夫です!年末年始を楽しめているようですね。その調子でいきましょう!
1〜2個:ちょっとお疲れのようですね。無理をせずに少し休みましょう。
3〜4個:少し心配ですね。晴れた日にお散歩して気分転換をしましょう。
5個:自分が気づかないうちに頑張りすぎているようです。部屋の明かりを増やして、晴れた日にはなるべくお散歩をしましょう。
今回取り上げる豆乳バナナプリンはとっても簡単に作れて、全て手近な材料を使っています。薬ではありませんのでうつが治るわけではありませんが、季節性うつにならないための栄養素を含んだ美味しい予防レシピとしてご紹介します。

季節性うつって何?
冒頭で試していただいた簡単なテストにあったように、
- やる気が起きない。ひどく疲れる。といった倦怠感。
- ご飯やパン、甘いものなどの炭水化物がやたらに食べたい。またはやたらに食べすぎてしまう。といった過食
- 眠っても眠っても眠り足りない。といった過眠。
実は、このような症状を伴う病気があります。
「季節性感情障害」という病名がありますが、「季節性うつ」と呼ばれます。
なぜ季節性と呼ばれるかというと、秋から冬にかけて日照時間が短くなるために起こるからです。同様に雨が続いて日照時間が短くなる梅雨時などにも発症しやすくなります。
季節性うつの原因として、日照不足によって神経伝達物質のセロトニンが上手く分泌されなくなることが挙げられています。これは、目から入る光刺激によってセロトニンが合成されるメカニズムに由来します。
光がセロトニンを作るのですから、光が少なければセロトニンが少なくなります。それが結果としてうつのような症状を引き起こしてしまうのです。
明るくなあれ!
まず季節性うつが疑われる場合は家の中を明るくしましょう!
お日様に当たれないなら人工の光で光刺激を増やします。
実際、季節性うつの治療法として人工的な高照度光を浴びるという光療法が有効といわれ、患者のうち6〜7割の方には効果が確認されています。
でも、いくら外側から光をたくさん当てても、セロトニンを作り出す材料がなければ意味がありません。
味噌汁を作りたいのにお味噌がないようなものですね。
実はセロトニンを作り出すために必要なのがトリプトファンという必須アミノ酸なのです。
これは体内で作り出すことができないので、食べ物などから摂取しなければなりません。
このトリプトファンが多く含まれる食べ物が
- バナナ
- 豆乳
- アーモンド
- プロセスチーズ
- ヨーグルト
- 納豆
- 鶏肉
- 卵
- チョコレート
などです。
糖質で活力回復!
季節性うつの症状の一つに、甘いものや炭水化物をやたらに食べてしまうというものがあります。
確かに、冬はクリスマスパーティーやら忘年会、年が明ければお正月のおせち料理に新年会と、太る材料には事欠きません。
でも、一日中チョコレートが食べたかったり、何かというと甘いものが食べたかったりするのは、甘いものを食べることで脳内のセロトニン濃度が高まるためです。
それはまるで甘いものを食べることによって、 身体が季節性うつを改善しようとしているようです。
つまり、季節性うつを改善するためには朝に炭水化物の多い朝食をしっかりとってから、散歩などで十分にお日様の光を浴びるのが効果的と言えます。
もちろんセロトニンの材料であるトリプトファンを含むバナナや豆乳などの食品を摂取するのも大切ですね。
頑張りたいのに頑張れない。楽しみたいのに楽しめない。真面目な人ほど自分を責めてしまいがちで、本当に辛いと思います。
大掃除が少しくらい残っていても大丈夫です。新年が落ち着いたらお掃除すればいいのですから。
できる人ほどもっともっと!と仕事を詰めてしまいがちですが、上手に家族に助けてもらって、忙しい年末年始を気楽に乗り切ってください。
今月のパパッとお料理!
簡単豆乳バナナプリン
今月は、セロトニンの材料となるトリプトファンをたっぷり含んだバナナと豆乳を使って、
ミネラル豊富なきび砂糖を加え、太り過ぎ予防のために低カロリーな寒天で固めた簡単で
美味しい豆乳バナナプリンを作ってみました。
忙しい年末年始にもすぐに作れるので、「甘いものが食べたい!」と思った時にいつでも
冷蔵庫に準備しておいてください。
ジャムをのせたり、アーモンドやチョコレートソースを加えたりすれば、味に変化が出ます。
いろんな食べ方をして楽しんでください。
材料(1〜2人分)

- バナナ 2本
- 豆乳 300cc
- きび砂糖 大さじ4(甘さはお好みで)
- 寒天 小さじ1/2
- レモン果汁 小さじ1
- ラム酒 小さじ2
- ドライクランベリーやジャムなどのトッピング 適量
*ラム酒がなければブランデーなどでもOKです。お子様が召し上がる場合にはお酒ではなくシナモンを加えてください。
作り方
- バナナはフォークなどであらくつぶしてレモン果汁とラム酒を入れ、混ぜておく。
- 鍋に豆乳と砂糖、寒天を入れ火にかける。
- 一度煮立ったら中火〜弱火にして1分ほど煮る。
- 最後にバナナを加える。
- 一煮立ちしたら火を止め、器に入れて冷やす。
- 固まったら、上にシナモンを振り、クランベリーなどのお好きなトッピングをのせる。
*冬は寒天が固まりやすいので、火を止めたらすぐに器に移します。
e-cookingから「使える小ワザ」
寒天は煮る、ゼラチンは溶かすだけ。
海藻から作られる寒天は、煮立てないと固まりません。一度沸騰してからさらに1〜2分火にかけるのはそのせいです。
動物の骨から作られるゼラチンは、逆に煮立ててしまうと固まりません。
湯煎で溶かしてから加えるか、水でふやかしてから粗熱をとったソースなどに入れてから固めます。
ゼラチンは扱いが難しい上に、上手く溶けないと固まりにくかったりします。さらに出来上がったゼリーを夏などの気温が高い時期に室内におくと、だれてきてしまうので、テーブルに出すタイミングを計るのも大変です。さらにカロリーも非常に高いので、食べすぎにも注意が必要です。
寒天はきちんと煮立てると固まりやすく、秋や冬などは、粗熱が取れれば室内でも固まります。しかもカロリーは驚くほど低い上に食物繊維も豊富なので、ダイエットにはお勧めの材料です。
それぞれ長所も短所もありますが、使い方の違いを理解して、美味しいお菓子やお料理を作ってくださいね。
年末年始、穏やかで、健やかに、素晴らしい日々が続きますように!
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慶応義塾大学文学部人間関係学科人間科学専攻卒業
大手化粧品会社ファッション研究所にて消費者マーケティングレポートの作成、企画営業等を経て大手出版社編集部に中途採用され、編集者として創刊号・2号に携わる。
退社後二人の娘を得て主婦としても14年の研鑽を積み、その間大手英会話教室のホームティーチャーとして5年にわたり3歳から70歳までの方に英語を教える。現在、株式会社LCS代表取締役として、英語をはじめ、お料理教室や起業支援のスペースレンタルなど、生活を楽しんで生きる人を応援中。静岡県磐田市在住。
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