生活を楽しむライフクリエイターのキッチンから香りや食材を活かして、簡単にできるお料理やお菓子を楽しくお伝えしていきます。(石川先生のサイト【Webサイト|Facebook】)

スーパーマーケットに行くと、見たことのない新種の野菜や新しい食材が日々棚を賑わせています。新しいものってワクワクしますよね。
でも、おばあちゃんやおかあさんが作ってくれたお料理に使われていた食材も、よくよく調べると意外なというより、優秀そのものの栄養を秘めているんです。
今回はそんな食材である「切り干し大根」と、静岡県民なら誰でも知っている美味しい「桜えび」に注目してみました。どちらも古くから見慣れた食材ですが、意外な使い方で健康と幸せを運んでくれる「青い鳥」なんです。
夏日も報告され新緑も芽吹く頃、ピリ辛でシャキシャキしたエスニック風の美味しいサラダを食べてお腹も心もスッキリ!となりますように。
スーパー優等生の切り干し大根
切り干し大根とは、生の大根を細く切って天日に干したものです。天日に干すことで栄養がぎゅっと詰まったミラクル食材になります。同じ重さの生の大根と比べた時の違いがすごいんです。
- カルシウムは22倍
- カリウムは15倍
- 食物繊維は16倍
- ビタミンB1,B2は18~20倍
- 鉄分は16倍
- *日本食品標準成分表2015年版参照
これだけのことがどんな健康効果をもたらすかというと
便秘の解消/動脈硬化予防/大腸ガンの予防/美肌効果/保湿作用で冷え性予防
さらに二日酔いで弱った肝臓や胃腸を回復し、食欲を増進させる。
新しい生活だけでなく、歓送迎会などで食べるものが不規則になりがちだったり、無理にお酒を飲んだりするときに助けてくれそうですよね。
ただ、気をつけたいのが乾物からの戻し方。水に浸して戻す場合、カリウムや旨味成分が水に流れてしまいやすいのです。
今回は、この点にも注目してメニューを考えてみました。
才色兼備の桜えび
せっかく静岡に住んでいるのだから、静岡の名産を食卓で味わうのも悪くありませんよね。
私ごとで恐縮なのですが、祖父が港湾貿易関係の仕事をしていたので、お中元などで桜えびをよくいただいておりました。家に桜えびがあるのが当たり前だったので、東京で生活している時に「たまには自分で買おうっと。」と思ってスーパーの売り場に行った時の衝撃は今でも覚えております。高かったんだ、桜えび…。
静岡名産の桜えび、素敵なのは名前だけではありません。
カルシウムの含有量は牛乳の4倍、若々しさを保つビタミンEの含有量も豊富です。さらに、特筆すべきなのは、その桜色のもとになるアスタキサンチン。
天然の赤い色素であるアスタキサンチンには強い抗酸化作用、老化や病気の原因となる体内の悪役・活性酸素を抑える作用、PCや携帯の使い過ぎでも起こる眼精疲労を改善する効果があります。
また栄養剤でもおなじみのタウリンを多く含むため二日酔いの予防や軽減に役立ちます。
歓送迎会で忙しい春に疲れた肝臓を優しくいたわってくれますように。
さらに嬉しいのは、今回使う乾燥桜えびには鉄分や亜鉛、葉酸といった妊娠中に欠かせない栄養素も含まれています。家族のメンバーひとりひとりを栄養面でサポートしてくれる有難い食材です。
今月のあっという間にできるお料理
切り干し大根のエスニック風春サラダ
今回は切り干し大根と桜えび、きゅうりを使って彩よく、食欲を刺激するエスニック風の味付けにしてみました。カロリーをとりすぎないようにマヨネーズを使わず、プレーンヨーグルトを使います。
そして何より今回は、切り干し大根をヨーグルトで戻すというのがミソです。こうするとカルシウムの吸収を助けてくれて、動物性タンパク質も水に溶けやすいカリウムなどの成分も、無駄なく摂ることができます。
付け合わせの野菜を切ったりしている間にエスニックソースに漬け込んでしまえば、盛り付けの時にはちょうどいい戻り具合になります。ぜひお試しを!
材料
- 切り干し大根 50g
- 乾燥桜えび 大さじ2(5g程度)
- 無糖ヨーグルト 大さじ2
- しょうゆ 大さじ2
- スイートチリソース 小さじ2(辛いものが苦手な方は控えめに)
- きゅうり 適量
- 塩、コショウ 適量 *もう少しコクが欲しい方はマヨネーズを少量加えてください
- 付け合わせの野菜 適量 *旬のものでどうぞ
作り方
- 無糖ヨーグルト、しょうゆ、スイートチリソースを混ぜ、切り干し大根と桜えびを入れてよく混ぜる。
- きゅうりは斜めに薄切りにしたものを端から刻む。
- 10分ほどつけ汁に浸した切り干し大根と桜えびにきゅうりを加え、よく和える。ここで味を見ながら塩コショウを加える。
- 付け合わせの野菜を準備し、(今回はスナップエンドウを使いました)皿に真ん中が高くなるように盛り付けて出来上がり。
e-cookingから「使える小ワザ」:美味しい料理を作る秘訣!
ベテランの主婦の方、この春からお料理を始めた方、キッチンには昔に比べて様々な方が立たれるようになった昨今、美味しいお料理を作りたいというのは、どなたにも共通することですよね。
e-cookingでは、誰でもお料理を美味しく作れるようにレッスンしております。
そして美味しい料理を作る秘訣!今年で8年目になる私が見つけた秘訣なのですが、それは
- きちんと味見をする。
- 包丁を研いでおく。
この二点に尽きると思います。味見って、お料理に慣れてしまえばしまうほどやらなくなるように思うのですが、お料理上手な方は必ずここをきちんとされています。
また包丁を研ぐのも本当に大事。シェフ曰く、断面が綺麗に切れていないと味や歯ざわりが変わってくるとのことです。
簡単なようで忘れがちなこの二点を守って、益々お料理上手になってくださいね。
一年でも気持ちの良い季節がやってきました。この素敵な時間を大切になさってください。
また来月お会いできるのを楽しみにしております!
e-cooking clubについてご紹介
幼馴染のなごみ系凄腕シェフと一緒に、簡単で、健康にも良くて、普段の材料でも作れるプロの味をご紹介しているe-cooking clubでは、簡単で、すぐに使えるちょっとしたプロの技をレッスンしています。
本物のプロの技は実際にご参加いただいかないとお伝えしにくいのですが、お料理でのちょっとした切り方や焼き方、盛り付け方などの使えるポイントは、ぜひレッスンに参加されて体験して下さい。
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慶応義塾大学文学部人間関係学科人間科学専攻卒業
大手化粧品会社ファッション研究所にて消費者マーケティングレポートの作成、企画営業等を経て大手出版社編集部に中途採用され、編集者として創刊号・2号に携わる。
退社後二人の娘を得て主婦としても14年の研鑽を積み、その間大手英会話教室のホームティーチャーとして5年にわたり3歳から70歳までの方に英語を教える。現在、株式会社LCS代表取締役として、英語をはじめ、お料理教室や起業支援のスペースレンタルなど、生活を楽しんで生きる人を応援中。静岡県磐田市在住。
Webサイト:https://life-cs.co.jp
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