生活を楽しむライフクリエイターのキッチンから香りや食材を活かして、簡単にできるお料理やお菓子を楽しくお伝えしていきます。(石川先生のサイト【Webサイト|Facebook】)

記録的猛暑が日本列島を襲っています。
気象庁からは「ひとつの災害であると認識している」という異例の声明がでるなど、台風や大雨の被害と相まって、もう「酷い」という言葉がふさわしい夏になりました。
愛犬のために10年ぶりにエアコンをつけた我が家ですが、それでも暑さに苦しむ日々です。
セキスイハイムの涼しいおうちの皆さまが羨ましい私です。
前代未聞の酷暑でも、冷たくて美味しいものは心を癒してくれますよね。
万年ダイエッターの私ですが、楽しくダイエットすることも大切だと思っています。
そんな言い訳をしながら、今回はすぐにできて美味しいカッサータを作ってみましょう。
それぞれの国に、それぞれのお菓子
カッサータはイタリアのシチリア島発祥のお菓子。
リコッタチーズを使って中にナッツやチョコ、ドライフルーツなどを入れたアイスクリームケーキです。
とっても簡単にできるのに、見た目はゴージャス!卵を使っていないので、さっぱり食べられます。
オリジナルレシピではリコッタチーズを使うのですが、今回は手軽に手に入るクリームチーズを使ってみました。メーカーによっても味が違うのですが私はキリーのクリームチーズを使っています。
チーズケーキを焼いたり冷ましたりするのが大変な夏は、チーズケーキ好きもなかなか作ろうという気持ちにならないかと思いますが、カッサータなら大丈夫!
脂肪分が高いケーキになりますので、薄切りにしてフルーツと一緒に召し上がれ!
今回は最近話題のすごい果物、キウイと一緒に盛り付けてみます。
こんなに普通に買えるのにスーパーフルーツだったキウイ
キウイが日本に入って来たのは1960年代と言われています。
私も小学生の頃、初めてキウイフルーツを食べたことを覚えています。
ニュージーランドのフルーツのように思っていたのですが、実は中国が原産だったんですね。それが1904年にニュージーランドに持ち込まれ、品種改良が進みました。
幾多の品種改良や名前の変遷を経てキウイフルーツの名で世界的に広く愛されるようになりました。
最近「スーパーフルーツ」としてキウイフルーツが取り上げられることが多く、正直「今さら?」という思いが強かったのですが、そのスーパーフルーツっぷりを知るほど、「これはご紹介しなくっちゃ!」という気持ちになりました。
今回はカッサータがシンプルなお味なので、フルーツでアクセントをつけたかったのですが、甘酸っぱいキウイフルーツはまさにぴったり!
食物繊維たっぷり!
あの小さなキウイフルーツ一個にバナナ3個分の食物繊維が含まれています。
しかも
- 腸内を掃除してくれる不溶性食物繊維
- 血糖値の上昇を抑え、余分な脂肪を体外へと排出してくれる水溶性食物繊維
この2つが一個でとれるところがお得!バナナ3本も食べたら太るのは明らかですものね。
高血圧、むくみ解消のカリウムを含む!
汗で出てしまうという理由で、塩分を補う目的で、普段より少し塩辛いものを食べるようにしていませんか?
もちろん、塩分を適正にとるのは大切ですが、塩分のとりすぎによる過剰なナトリウムは高血圧をお持ちの方にはよくありませんよね。
そこでナトリウムを体から排出してバランスをとってくれるカリウムが必要になってきます。
キウイフルーツはカリウムの含有量が可食部100gあたり301mgとトップクラス。
カリウムが豊富と言われているバナナは、残念ながら高カロリー。
ここはキウイフルーツで賢くカリウムを補うのをお勧めします。
鉄分の吸収を高め、疲労物質の乳酸の生成を抑える有機酸を含む
スポーツなどの筋肉を使うと作られてしまう乳酸。この乳酸の生成を抑える
- キナ酸
- クエン酸
- リンゴ酸
を含んでいます。さらにこの有機酸が鉄分の吸収を高めてくれるというのが嬉しいですよね。
ビタミンEとビタミンCが一緒にとれる!
ビタミンEはビタミンCと並んで抗酸化作用のあるビタミンとして有名ですよね。
さらに、ビタミンEは血行を促す働きがあります。
熱中症には血行を良くするのも予防策としてあげられています。
ならばこのビタミンEに頑張ってもらおうではありませんか!
さらにダメ押しのようですが、ビタミンCを一緒にとることで、ビタミンEの働きがアップするのです。この二つが一緒にとれるなんて、もう、素敵すぎます。
ポリフェノールだって入ってる!
強力な抗酸化作用を持つファイトケミカル(フィトケミカルとも言います)も入っているキウイフルーツ。
熱中症対策だけでなく、一年中食べたい食品ですね。
お肉だって柔らかくしちゃうから消化も楽々!
キウイフルーツには特有のたんぱく質分解酵素があるんです。
その名も「アクチニジン」。
肉や魚のたんぱく質を分解しやすくしてする働きがあるとのこと。
せっかく食べたものを、効率よく吸収するためにも、大活躍のキウイフルーツなのです。
夏も大活躍な乳製品
さらに最近話題なのは「牛乳(乳製品)が熱中症に効く」という驚きの事実。
熱中症に強い体を作るには体温調節に必要な血液量を増やすことが重要になってきます。
血液量が増えると皮膚に血液を集めて放熱する働きや、血液から汗を作り(!)その蒸発によって体温を下げることなどで熱中症を予防することができるそうです。
暑さに強い体は「ややきつい」と感じる運動を15〜30分したすぐ後に牛乳や乳製品を摂取すると血液量が増加するため、結果として熱中症リスクを下げることができるのです。 さらに、乳製品に含まれるタンパク質(ミルクプロテイン)は免疫細胞の栄養になるそうです。
これで、熱中症に強い体と体の中身が作られることになりますね。
確かに熱中症かも?と疑われる状態の時には、すぐに栄養を補給できる経口補水液などの塩分や糖分が入ったものが有効です。でも、高血圧やダイエットされている方などは塩分や糖分が気になりますよね。
そんな時に有効なのが牛乳や乳製品です。
今回使用する材料もほとんどが乳製品です。これで最強の体に…はなりませんが、身体そのものを強化するには役立ちそうです。
そして何より「美味しい」のが大切ですよね。
運動したご自分、熱中症にも負けずに頑張れるご自分にご褒美として、安全な手作りの美味しいカッサータをどうぞ!
あっという間に出来上がり!
暑さに負けずに頑張る自分にご褒美〜フルーツカッサータ〜
今回は、冷凍するという手間が少しだけありますが、火を使いませんし涼しいキッチンで作ってみてください。
冷やし固めるのはどんな容器でもいいのですが、小さめのパウンド型に取り出しやすくするためにワックスペーパーなどを敷いてから入れて冷凍庫で冷やすのがいいかと思います。
材料(4人分)
カッサータ
- 生クリーム 1パック(乳脂肪分45%のものがおすすめです)
- きび砂糖 50g(大さじ5杯ほど)
- クリームチーズ 200g
- レモン汁 小さじ1程度
*このほかにもお好きな果物やドライフルーツを混ぜて凍らせても美味しいです。
飾り
- キウイフルーツ 1〜2個
- ブルーベリー お好きな量
*このほかお好きなフルーツを素敵に切ってお使いください。今回は彩りでプラムも加えてあります。
作り方
- クリームチーズを室温で柔らかくしてきび砂糖を混ぜ、なめらかになるまでよく混ぜる。ここにレモン汁を加えてよく混ぜる。
- 生クリームを八分立て(柔らかく角が立つくらい)にして1のクリームチーズとよく混ぜる。
- 型の場合はワックスペーパーなどを敷いたところに2を入れて、冷凍庫で3時間以上冷やす。溶けやすいので、器にそのまま入れてもいいと思います。その場合はあまりたっぷり入れず、少し少なめに、薄めに入れてから冷凍庫に入れます。
- キウイフルーツは好きな大きさに切っておく。ブルーベリーは軽く洗って水気を切る。
- カッサータがいい具合に冷えたら(3時間ほど)取り出し、薄切りにしてフルーツを添えてテーブルへ。
e-cookingから「使える小ワザ」:生クリームの上手な泡だて方
生クリームを上手に泡立てるのは、実は難しかったりします。今回もプロが教えてくれたことをちょっぴりおすそ分け。
生クリームの種類
ポイント:乳脂肪の%によって泡立てにかかる時間が違います
市販の生クリームは植物性のものもありますが、マーガリンよりもバターのほうが体にいいのと同じ理由で、動物性のもので、増粘剤や香料などが入っていないものをおすすめします。だいたい以下の二種類をよく見かけると思います。
- 乳脂肪分35%:サラッとしていて、泡立てるのに少々時間がかかります。
- 乳脂肪分45%:とろりとしていてあっという間に泡立ちます。
35%の生クリームはサラッとしているので、お料理などに向きます。あまりこってりした味が好みでない方はこちらをおすすめします。
45%の生クリームはどっしりした本当にコクのあるクリームになります。ただし、あっという間に泡立ってしまって、慣れない方だと泡立ちすぎてボソボソになりやすいので注意が必要です。モッタリしてきたなと思ったら用心してください。
上手な泡だて方
ポイント:生クリームはよく冷やし、ボールを傾けて空気を入れるように泡立てる
ボールを傾けて、泡だて器でボールの底を叩くようにして、楕円形の軌跡になるように泡立てると空気が上手に含まれ、泡だてムラもあまりありません。
ハンドミキサーを使う場合もボールを傾けて、全体がムラなく混ざるようにするのは大事です。
お風呂につかっているような暑さが続きますが、エアコンを使ったり、食べるものや休養に気をつけたりして上手に乗り切ってください。
気象庁の予報だと、この暑さは10月の初旬まで続くようですが、もうすでに31℃で「今日は涼しい」と思うようになってしまった自分に驚いております。
どうぞ皆様くれぐれもご自愛下さい。ではまた来月元気にお会いしましょう!
e-cooking clubについてご紹介
幼馴染のなごみ系凄腕シェフと一緒に、簡単で、健康にも良くて、普段の材料でも作れるプロの味をご紹介しているe-cooking clubでは、簡単で、すぐに使えるちょっとしたプロの技をレッスンしています。
本物のプロの技は実際にご参加いただいかないとお伝えしにくいのですが、お料理でのちょっとした切り方や焼き方、盛り付け方などの使えるポイントは、ぜひレッスンに参加されて体験して下さい。
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慶応義塾大学文学部人間関係学科人間科学専攻卒業
大手化粧品会社ファッション研究所にて消費者マーケティングレポートの作成、企画営業等を経て大手出版社編集部に中途採用され、編集者として創刊号・2号に携わる。
退社後二人の娘を得て主婦としても14年の研鑽を積み、その間大手英会話教室のホームティーチャーとして5年にわたり3歳から70歳までの方に英語を教える。現在、株式会社LCS代表取締役として、英語をはじめ、お料理教室や起業支援のスペースレンタルなど、生活を楽しんで生きる人を応援中。静岡県磐田市在住。
Webサイト:https://life-cs.co.jp
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