生活を楽しむライフクリエイターのキッチンから香りや食材を活かして、簡単にできるお料理やお菓子を楽しくお伝えしていきます。
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秋は美味しいものがたくさんありますが、台風の到来も続いて災害の季節でもあります。
台風に備えてあれこれ買い込みたいのですが、家事やお仕事に忙しくて、気づいたら冷蔵庫の中には前に買ったものばかり…
どれも微妙に残っていて、買い足すほどではないけれど、どうやって組み合わせて使っていったらいいか悩む…
そんな方に、今回は残り物の材料の組み合わせのコツと、各食材の「四則計算」をわかりやすくお伝えします。
買い出しに行く暇もなく、残り物だけで過ごさなくてはならなくなった時、それでも美味しく、楽しくご飯を食べたい!という思いにちょっとしたヒントを提供できれば幸いです。
食材の組み合わせがポイント。
冷蔵庫にあるものでメニューを考える時に大事なポイントは、食材をどう組み合わせるかということです。
豆腐は冷奴か湯豆腐、もしくは麻婆豆腐、などと使い方が決まっているように思いますが、そこをその食材の個性に注目してみると、意外に自由な発想に行き着いたりします。
では、冷蔵庫に残りがちな食材とその個性を考えてみましょう。
食材の機能と使い方
具体的に冷蔵庫に残りがちな食材と、常備してある調味料の代表選手をいくつかあげてみましょう。
- 卵
- ベーコン・ハム
- 納豆
- ヨーグルト
- 牛乳
- チーズ
- マヨネーズ
- ケチャップ
こんなところでしょうか。
これらの食材を、それぞれ機能で分析すると新しい料理の組み合わせが見えてきます。
卵
ものを固める。
コクを出す。
肉の代わりのタンパク質。
茹でて使っても焼いても汁に落としても使える万能選手。
ビタミンC以外を含む完全栄養食。
ベーコン・ハム
塩味の調整(下味付けの必要もない便利な食材)。
肉として炒め物などでの生肉の代用が可能。
細かく刻むと意外な隠し味になる。
納豆
各種調味料と合いやすい。
匂いは香味野菜(ニンニク・生姜等)で消えやすい。
これ一つで栄養のバランスが改善する。
豆腐
煮ても焼いても炒めても生でも食べられる爽やかイケメン。
料理にボリュームを与えてくれる。
ミキサーなどでクリームにすると生クリームのような食感。
主張し過ぎないので、意外に和洋中どの料理にもいける。
水気をきれば肉の代用にもなる。
ヨーグルト
料理をクリーミーにしてくれる。
酸味を加えることで塩を使い過ぎない。
ヨーグルトに各種調味料を加えるとドレッシングになる。
意外とどんな食材とも相性がいい。
牛乳
これを使うと何でも「クリーム味」になる。
食材のつなぎの役割。
肉の臭みを消してくれる。
卵に混ぜれば「ふわふわ」になる。
チーズ
生でも加熱でも食べられる万能選手。
意外にベーコンやハムの代用品になる。
サラダにコクを加えて、添え物から主役へ格上げする。
とりあえず何かの上にのせて加熱すれば「グラタン」。
マヨネーズ
残り物料理の救世主。
これを加えれば何でも「コク」が出る。
主成分が油なので、意外に炒め物に重宝する。
ケチャップ
お料理に酸味とコクを加えることで食べやすくなる。
困った時はトマトの代わり。
冷蔵庫で常にひっそりと私たちを支えてくれるこうした食材たちはここにいくつかの食材を加えることでさらに輝きだします。
- 豆板醤:何でも辛さと深みを与えてくれる。辛い物好きにはたまらない魅惑の調味料
- ニンニク:これがあれば何でも美味しくなる。生で使うとピリ辛味を加えてくれる食材。弱火で加熱すると食欲をそそる香りを添えてくれる。
- 青ネギなどの香味野菜:味にアクセントを加えてくれる。
これらの特性を上手に組み合わせると意外な美味しさを発見できます。
味と機能で「組み合わせ計算」してみましょう。
さて、ここまでで一通り常備されている食材の機能をあげたわけですが、「じゃあこれをどうしたらいいの?」ということになりますね。
そこで大切なのは
- どんな味の
- どんな食感
が食べたいかということです。
例えば「ほんのり甘くて、コクがあって、爽やかなもの。」
このミッションを完成させるのに必要なのはケチャップ。
ケチャップにはコクも甘みも酸味も含まれているので、この3つをクリアできます。
さらに美味しくするには酸味を少し抑えて塩味を加えてくれるもの。
これがマヨネーズ。
ケチャップだけでは酸味が勝ってしまうところにマヨネーズをくわえることで、まろやかで美味しいソースになります。
塩茹でしたジャガイモにこれを絡めるだけで立派な一品に。
さらにタバスコなどの辛味を加えると大人の一品に。
そこに乾燥バジルを加えればちょっとしたレストラン風の一品に。
料理の四則計算はいつもワクワクします。
きゅうりやトマト、キャベツなどの食材も上手にこの四則計算に加えていけば、レパートリーは無限です。
まずは試してみること。これが大事ですね。
あっという間に出来上がり!
オムレツ・あら!・レスキュー
普通に卵と牛乳で作るオムレツも美味しいのですが、今回は冷蔵庫の残り物でボリューム満点のオムレツを作ってみました。
マヨネーズを加えているのでふんわりと焦げ付かず作れます。
青ネギをニラに変えると食欲をそそる香りが楽しめます。
今回は残りがちな青ネギをたくさん入れてみました。
材料(2人分)
- 卵 卵2〜3個
- 豆腐 半丁
- マヨネーズ 大さじ1
- 青ネギ お好きなだけ
- チーズ とろけるタイプでもブロックでも。お好きなチーズをお好きなだけ
- 塩・粗挽きコショウ ひとつまみ
- 油 大さじ1弱(フライパンの大きさによって調節してください)
- なじませ油 フライパンに1/3ほど(揚げ物の残りの油でもOK)
作り方
- 卵をボールに割り入れて、そこに豆腐を加えフォークでよく混ぜる。
- 1の卵にマヨネーズと軽く塩・コショウを入れて混ぜる。
- 青ネギは小口切りにして、飾る分を残して卵のボールに加える。
- フライパン(できれば18〜21センチくらいの小ぶりなものが上手にできます)になじませ油を入れて火にかけ、油から軽く煙が立ったら火を止め、油を耐熱容器等に移す。
- 新しく大さじ1程度の油を入れ、もう一度火にかけて軽く煙が出たら材料を入れた卵液を一気に入れる。
- 手早くかき混ぜながら半熟程度になったらチーズをのせて手前から向こうへ、フライパンのヘリを使って卵をかぶせて形を作る。
*ここでうまく形ができなくても大丈夫。フライパンの形を利用してオムレツの形にしていきます。 - お皿にのせて飾り用の青ネギを加え、ミニトマト(あれば)等を飾る。
*水気が出やすいので、鰹節などをふんわりかけても美味しくいただけます。
e-cookingから「使える小ワザ」:焦げないフライパン作り
「鉄のフライパンが体にいいって言うから買ったけど、料理は焦げちゃうし、手入れはわからないし、どうしたらいいの⁈」
これは私がシェフにぼやいた言葉です。
「そんなことないよ、すごく簡単だよ。」と言って教えてもらった、シェフ直伝の簡単な鉄製フライパンの使い方をお伝えします。
コツは…
- 料理をする前になじませ油が軽く煙が立つまで加熱する。
- 洗剤で洗わず、たわしとお湯で綺麗に洗ってよく乾かす。
シェフ曰く
「なじませ用の油を、常においておくんだね。小さな器や丼でもいいよ。
そこになじませ油を入れて調理の前に必ずフライパンになじませるんだ。」
とのことでした。
確かに、軽く煙が出るくらいフライパンで油をなじませてからその油を一回出して、新しい油を入れてから炒めるとほとんど焦げ付きません。
また食材を盛りつけたら、使ってすぐにフライパンを熱めのお湯とたわしで洗剤を使わずにゴシゴシ…意外とこれだけで汚れが取れます。
洗剤を使うと、ようやくなじませた油の皮膜が全部取れてしまう上に、フライパンが洗剤を吸収してしまい、次に使うときに成分が出てしまうとのこと。
味が濃いものを作っても、油とお湯とたわしのトリオで結構綺麗に汚れが落ちます。
まずはお試しあれ。
いよいよ秋がやってきました。少しホッとする季節ですね。
ただし、近年激しさを増す台風に油断は禁物!準備はきちんとしておきたいものです。
とはいえ、なかなか買い出しもままならず、冷蔵庫に残ったものを前にして途方に暮れる…そんな時は、今回の食べ物の機能との組み合わせで乗り切ってください。
きっと美味しいものを「発明」できますよ。
また来月、元気にお会いできるのを楽しみにしております。
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慶応義塾大学文学部人間関係学科人間科学専攻卒業
大手化粧品会社ファッション研究所にて消費者マーケティングレポートの作成、企画営業等を経て大手出版社編集部に中途採用され、編集者として創刊号・2号に携わる。
退社後二人の娘を得て主婦としても14年の研鑽を積み、その間大手英会話教室のホームティーチャーとして5年にわたり3歳から70歳までの方に英語を教える。現在、株式会社LCS代表取締役として、英語をはじめ、お料理教室や起業支援のスペースレンタルなど、生活を楽しんで生きる人を応援中。静岡県磐田市在住。
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