静岡県内各地で整理収納講座や女性講座を多数開催している「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生が、整理収納ワンポイントアドバイスをご紹介します。(佐藤先生のサイト【ブログ】)

皆様 こんにちは。先月のコラムでは私の腰痛の事を書きました。その腰痛がきっかけでソファーを手放すことを決心したところで前回は終わりましたが、その後リサイクルショップに査定と引き取りを願いしました。少しでも査定がアップするようにキレイに拭き、背もたれと座面の間に溜まるホコリやゴミも取りました。ところが背もたれの裏に亀裂を2ヶ所発見。これが査定にどうひびくのか心配でした。業者さんは男性二人がみえ、早速査定が開始。亀裂はスルーされるかと思いきや、相手はプロ。そう甘くはありません。一見状態はキレイなのですが、亀裂を発見したお二人は腕を組んで「う~ん」と唸り始めたのでした。どきどきしながら回答を待っていたところ、「訳アリ商品ということで売ることにしますが、残念ながらお値段はつきません」と言う返事。自分も1,000円ぐらいだと思っていたので、ここで置いていかれるよりも引き取ってもらえれば有難いと諦めました(本音はちょっと期待しましたけど)
業者さんいわく昔は家具屋さんで新しいソファを買えば古いソファを無償で引き取ってもらえていたけれど近年はそのサービスもなくなってきているとの事。処分も本当にお金がかかる時代になっているのは否めませんね。
今回のソファがいったいいくらの値段で店頭に並べられるのかも気になるところですが、どこかのお宅に無事に渡れば嬉しいものです。
物価高騰で苦しいとばかり言ってはいられない
何でも高くなっている昨今。特に食品の値上げには驚きの連続です。お米に関しては大臣の問題発言で庶民の怒りを買ってしまい、辞任に追い込まれました。いまやお米の話題を耳にしない日はないくらいです。私もちょっとした手土産やお礼にいつもでしたら気の利いた焼き菓子にするところお米を1合、もしくは2合ほど持って行ったら受け取った友達も「あはは」と笑って喜んでくれました。
そういう我が家もリタイア夫婦、ほぼほぼ年金暮らしなので無駄な出費は控えています。主人が料理をするようになってから、役割分担を決め彼に食費を任せるようにしました。それ以来、私より野菜、肉、魚、調味料の値段だけでなく、どこの店が安くてどこの店が高いなど把握するようになり、スーパーによって売り方、サービス、店員の態度など分析までするようになりました。
買い物スキルを上げた主人は、安売りのモノを上手にゲットすることを生きがいと感じて狩猟民族のごとく「スーパーお買い得品狩り」に嬉々と出かける日々です。 それはそれで楽しんでやっているので問題はありません。むしろ意気揚々と帰宅し戦利品を見せながら自慢してくる時は、こちらとしてものけぞるくらい褒めたたえてあげていますが、それも毎回となると演技にも熱が入らなくなります。
ただ主人の節約に負けないように、私も毎月の予算はきっちり決め、枠からはみ出さないように努力しています。これも考えればお金の管理というひとつの整理。お金をしっかり整理する(分けていく)ことをするとしないでは、モノの買い方やモノの持ち方に大きな違いが出てくると思っています。


我が家の毎月の生活費の管理方法
今回は私がやっている一か月のお金の管理方法を書いてみます。よその家のやり方って案外知らないモノなのであくまで参考の範囲と捉えてください。プーさんの二つのポーチの画像は実際に使っている家計簿とクレジット用の袋です。
買い物は1,000円以上の場合はカードで購入。カードは1枚に絞りポイントが分散しないようにしています。カードで買い物をした場合は、一か月の予算額からカードで使ったお金を財布から出し、レシートと一緒にクレジット用の袋に入れておきます。カードで買ってもその都度お財布から出して管理するので請求書が届いても付け合わせするだけ。いつ買ったモノなのか覚えていないということもなく慌てることはありません。ネットで買ったモノも同様で、買ったモノと金額をメモ書きし(または、荷物が届いたときに入っている伝票を取っておく)クレジット用の袋に入れておきます。
お財布からは日々使った分だけ減っていくので手元にどのくらい残っているのか?あとどのくらい使えるのか?把握できます。次にお金を引き出すまで日割り計算すれば使えるお金の目安もつきやすいので、この管理は抑止力にもなっています。だからと言って、楽しみでお金を使うことは惜しみなくしているのでカツカツになっているわけではありません。
お買い物は楽しい!だから使うのも楽しい!だから、箍を外すのはいとも簡単。簡単だから使い出したら減るのも早い。でも減ったお金を元に戻すのは倍以上に大変なのです。だからこそ、日々のお金の管理を日常化と可視化することが大切だと思うのです。可視化させるには、家計簿が役立ちます。私がつけている家計簿も市販のモノではなくB-5サイズのノートに線を引いただけの簡単なものです。
昔は形から入る方だったので、年末に市販の家計簿を買い、新年からスタートする。しかしいつの間にか止めてしまうのがオチでした。細かい仕分けなど自分には窮屈で続かないことがよく分かりました。そこから家計簿もシンプルが一番だと気が付きました。一か月のスタート(金融機関から下ろした日)だけ日付を書いて予算額を書きます。これは毎月定額。あとは買い物した日にちも書きません。買い物した店の名前だけ書き、使った金額を記入し、残高を記入するだけです。1店舗でいくつか買っても細かくは書かず(時には買い物をした店舗名だけ書くのみ)1店舗でひとつしか買わない時は、そのモノを書きます。もちろん買い物をしない日は家計簿をつけないので買い物した時だけ開くだけです。ただし、買い物をした日は必ずその日のうちに記入するようにします。銀行時代は1円でも違算があれば夜中でも合わなければ帰れない時代(恐ろしい~)でしたので、家計簿つけも「勘定はその日のうちに」精神で一日のけじめとして捉えているだけですが。
しかし、これをやってから月の家計費の管理がとても把握できるようになったことは確かです。お金の整理は心の整理でもありますね。
皆様もご自分にあったやり方の家計簿(家計費管理)で構いません。日々の小さなルーティーンとして実践するだけで毎日の暮らしがきっとキチンとしていきますよ。
最後に、前出の値段が付かなかった我が家のソファですが、その後引き取ってくれたリサイクルショップで「キズあり15,900円」で販売されていました。今回のコラムが皆様にご覧いただく頃には売れていることを願っております。


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「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生 ご紹介
静岡県静岡市生まれ。 2010年に整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師資格を取得。 静岡県内を中心に、セミナー、2級認定講座、収納サービスなどを展開。 NPO法人ハウスキーピング協会所属。 静岡県内各地で整理収納講座や女性講座の開催実績多数。
2015年2月にはTBSテレビ「マツコの知らない世界」に物干しアドバイザーとして出演。