静岡県内各地で整理収納講座や女性講座を多数開催している「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生が、整理収納ワンポイントアドバイスをご紹介します。(佐藤先生のサイト【ブログ】)

皆様、こんにちは。今年も激しい暑さの夏ですが、何とか乗り切っていらっしゃいますでしょうか?
昨年主人の誕生日に子どもたちから貰ったプレゼントはファン付きのベストでしたが、今年は昨年以上にテレビやラジオでもかなり取り上げられていますね。孫たちは通学の時にネッククーラー又はネックリングなど呼び名はいろいろのようですが、首に冷えたモノを着けて登校していますし、男性の日傘の売れ行きも伸びているようです。私も朝夕の花の水かけの時には、日よけの上着は必ず着るようにしています。車の窓用のサンシェードも夏前に購入。駐車の際は前面にもシェードを必ず付けます。
家の中でもクーラーと扇風機の併用は当たり前。ウッドデッキにはやはり日よけを取り付け、部屋が若干暗くなろうとも暑さには変えられません。昼間でも照り返しを避けるためにレースのカーテンではなく厚地のカーテンを閉める時間帯もあり、とにかく一日中対策に追われている今日この頃です。それでも世の中には知恵を絞った暑さ対策グッズが次から次へと出てくるので、上手に取り入れて自己防衛しないと大変な時代になりましたね。
しかしお助けグッズに頼るだけでなく、睡眠を十分とる、昼寝も遠慮なくする、もちろん水分は忘れない。シャワーだけでなく湯船につかって疲れを取る、温かい食事をする、そして平常心を心掛ける。つまりイライラしないような暮らしをする。暑いだけでイライラしがち。視覚的にも散らかっていると怒りたくなってしまうもの。部屋が整うだけで気持ちは落ちつくものです。暑い時こそ大切なコトではないでしょうか?つまり、ストレスを起こさず、ストレスをためないコトが一番涼しく過ごすコツかもしれませんね。
片付けには譲り合う心と忍耐が必要
二人暮らしの私たち夫婦が一番長く居る場所はリビングです。同じ空間にキッチンもあります。このリビングダイニングの広さは17坪(56㎡)ほどです。平屋なのでここが家の中心。ここからはどこの部屋も見渡せるコンパクトな住宅ですが、大変気に入っている家のため、どこを切り取ってもみんな好き!と思えるほど大切に扱っているので、ちょっとでも気になるコトはすぐ解決したくなります。そこで最近に気になって解決したことをひとつご紹介しますね。
画像をご覧になりながら読んでください。
画像①はいつもダイニングテーブルの上に置かれている筆記用具用のトレイです。人が来る時は片付けますが、主人が必須としているモノが入っているトレイで本人は常に置いておきたいようです。私がさりげなく片付けてもいつの間にか戻っているので、テーブルの上に置くことを譲ることにしました。本音は置きたくないので、ずっとモヤモヤしていましたが、結局部屋の雰囲気に合うような入れ物に変えることにしました。
見つけたモノは画像②の本型の箱。開くと中にモノが収納できるようになっています。(画像➂)前のトレイとは、ほぼ同じサイズ。入れておきたいペンやハサミ、メモ用紙が全部入ります。蓋をすれば中身は見えません。これだけで丸見えで雑多感があったものは隠れたわけです。これも100円ショップで見つけて購入しました。前のトレイと比べると蓋を開けるというアクションがひとつ増えたので主人は反対するかと思いきや、筆記用具をテーブルの上に置くことを容認した私の優しさがわかったのか丸く収まりました。
夫婦円満の秘訣は忍耐と知恵と工夫であることは間違いありません。筆記用具をテーブルに置くか、置かないだけの些細なことでも、積もり積もると大きなストレスになることも間違いないコトなのです。皆様も我慢することなく柔軟に次の一手を探してみてくださいね。




限られたスペースこそ片付け初心者向けである
家の中でモノを整理するには、なるべく見えない形を選択することをおススメします。表に出す収納は、制限された数に抑えないことには収集がつかなくなるからです。前出のむき出しになっている筆記用具も一目でいくつものモノが目に飛び込んできますが、ケースに入れてしまえばひとつとして認識されます。
本来ならばダイニングテーブルには何も出して置かないようにしたいのですが、相方の希望も取り入れないとギクシャクするので我慢。それならばどうスッキリ見えるのかを工夫したわけです。家の中が美しく見えるには機能美が必要です。整理整頓された家は機能美が備わっています。
例えば、洗面所を思い浮かべてみましょう。日本の住宅は2畳ほどでしょうか?洗面スペースと脱衣スペースを分ける場合、洗面所に1畳、脱衣所に洗濯機を置いて1.5畳という広さが平均になるようです。機能としては顔を洗う、お風呂に入る前に服を脱ぐ、お風呂から上がったら着替える、洗濯をする、ランドリーボックスやタオル、洗剤がある、メイク道具がある。どこのお宅も大抵そのくらいだと思います。スペースはどこも同じようなのに、使い方でぎゅうぎゅうのお宅があるのも事実です。美しく機能美も備えた洗面所にするためには、余分な数を置かないことですしょう。限られたスペースなのでタオルの数も家族の人数より少し多め、サイズも統一すれば収納も楽になります
洗剤のストックはひとつにするなど自身でルールを決める事です。ルールは買い物欲の抑止力になります。ちなみに私のストックの買い方は数ではなく残量で決めています。あと2~3日で使い切るかなという直前で次を買う(あくまで感覚ですが、経験値で把握)洗面所にストックとして滞在するのも2~3日で済むのでモノが溢れることがありません。結果洗面化粧台の中に必要なモノは全て収まってしまいます。タオルも同じサイズが10枚あり、引き出しピッタリですが、毎日洗濯する分は引き出しが空くので出し入れも余裕です。
以前、洗面所に使ってない、行き場のない鍋を置いてあったお宅がありましたが、限られたスペースは排他的で構いません。そこで必要でないモノはあくまでも排除すべきです。洗面所に置かれた鍋の出番があるとは思われませんでした。使ったとしても毎回使用したあとに洗面所に戻すのも決して機能的ではないでしょう。皆様のお宅は機能的な収納になっていますか?機能的は機能美につながります。美しい収納は上手に片付いているはず。どうぞ素敵な「ビバ(美場)!マイハウス」を目指してくださいね。


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「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生 ご紹介
静岡県静岡市生まれ。 2010年に整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師資格を取得。 静岡県内を中心に、セミナー、2級認定講座、収納サービスなどを展開。 NPO法人ハウスキーピング協会所属。 静岡県内各地で整理収納講座や女性講座の開催実績多数。
2015年2月にはTBSテレビ「マツコの知らない世界」に物干しアドバイザーとして出演。