静岡県内各地で整理収納講座や女性講座を多数開催している「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生が、整理収納ワンポイントアドバイスをご紹介します。(佐藤先生のサイト【ブログ】)
皆様、こんにちは。
1月から2月は全国的に寒波が広がりましたが、かろうじて私が住む静岡県は中央アルプスから南アルプスが大きな壁になっているため北陸地方の雪が遮られているそうで(主人談)冬もほとんど青空、乾燥はするものの寒いと言っても気持ちは晴れやかですし、静岡県で冬を越せるのは本当に幸せだと思っています。ただ光熱費は物価の高騰もあってかなり厳しい。これまで暖房はエアコンとファンヒーターを併用していましたが、今季からは完全にエアコンのみにしました。昔はかなり灯油が安かったこともあり何年も重宝していました。半面これで灯油を買いに行く手間、重い灯油を運ぶストレスもなくなりました。夜に灯油が突然切れて流れる悪魔のお知らせ音を聞かなくても済むと思うと、手放した選択に間違いなかったと思っています。その暖房器具を使うのももう少しですね。
さて近年新築ではオール電化が主流のようですが、我が家は他にもガスを使っています。キッチンとお風呂はガス仕様なので、ガス代も冬にはビックリするほど高くなります。そこでガス代を減らそうとお風呂は必ず続けて入るようにしました。更に娘から余っていた卓上用のガスボンベをもらい(すでに期限切れでしたが)しばらくの間、煮炊きを卓上コンロでやっていました。使ってみるとボンベは消費が意外に早く1本があっという間になくなってしまうのです。それでも家の中でキャンプよろしく「これでガス代がいくら浮くかなぁ」などと大きな期待に胸を膨らませながら、今日もコツコツとエコ生活に取り組んでいるこの冬。努力が実るのか泡になるのか?それは通帳からの引き落としを見るまでのお楽しみとしましょう!
母が亡くなる
実は先月、2月2日に母が亡くなりました。97才だった。その日施設に泊まった私は母が息を引き取る瞬間までそばにいて最期を看取ることができたのは娘として幸せだったと思っている。サービス付き高齢者向き住宅(以下サ高住)に入居してから4年。途中から寝たきりになったため、自由がきくサ高住でも家に戻ることは最後までなかった。
6年前のお正月に父も亡くなり母がサ高住に移ってから、実家は誰も住む人がなくなり空き家状態になった。それでも両親が住んでいた時と何も変わらない状態に保っていたが、築50年の古い家。亡くなった後の事を考えて時間がある時は少しずつ片付けをしていた。もともと狭く小さい家で母も片付けが上手な人だったので、私が困ることがない片付けになった。5歳ちがいの弟と相談し彼の承諾を取りながら、古い家電は業者さんに引き取ってもらい、カラーボックスのような簡易家具やテレビ台は自分で崩し、処分できるものは捨て、売れるものは売り代金は母の口座に入金した。そんな具合で少しずつやっているうちに狭い家も新築当初のような広い空間が戻ってきた。


遺品整理の現実
実家の片付けで住んでいた時間と住居年数で、モノはどんどん増えていきどんどん狭くなっていくものなのだという現実を目の当たりにした。50年前の建物。売り出していた土地の敷地面積はたいてい1軒あたり50坪(165㎡)ほどで、そこに目いっぱい平屋を建てたのが実家である。脱衣所もキッチンと隣の部屋との通路が脱衣所を兼用していた造り。私が結婚し家を出てから、そこにスチール製の4段で奥行の浅い棚を置いてモノを収納していた。体を横にしなければ通れなくなってしまったが、親は収納スペースを増やすために無理やり棚を置いたようだった。家族が一人減ったにも関わらず、年をとると振り向けばモノが取れる便利さが狭さより勝るようで、体がぶつかることなど考える由もなかったのは推測できる。傍から見ればそこに置いてある数々のモノも他へ移動できるし、なくてもいいようなモノも多かった。毎日見ている景色の不具合さも不自由さも暮らしている当人たちには気が付かなくなっていたようだ。高齢者には手を伸ばせば取れる位置の方が暮らしやすかったのであろう。それを否定したりケチをつけたりすることもなかったが、一度安定の悪い場所に大きな鏡が置いてあったので、他の場所へ移したらと進言したら「ここでいいんだ」と強めに父に言われたことがあったのも、今にして思えば仕方なかったと理解できる。若い人の住み方と高齢者の住み方には温度差がある。ただモノの総量は年をとっても気を付けた方がいい。結局、残された家族が負を背負うことになる。
母が亡くなって弟から「この家は売却するしかないかもな」と話しが出て私も同意したあとに話が急展開した。弟の一番下の息子(甥っ子)が築50年の古い家に住んでくれると名乗りをあげてくれたのである。実家が消滅することに異論はなかったが嬉しかったと同時にメンテナンスも必要な家なので申し訳なくも思った。これからは彼が住み始めるまでの間に少しでもキレイにしてあげなくてはと思っている。 この先の課題は大量の写真や骨董品。父は長男だが別に家を建てたので祖父とは同居はしていなかった。その父の実家を潰した時に父が持ってきた骨董や、古い写真などが山のようにある。母がサ高住に移って少しずつ荷物を整理処分して、スペースができたので、写真も骨董もどこかにしまうことは可能だが、また取っておけば同じことの繰り返しとなる。ここで早めに作業しないと機を逃してしまうことになりそうなので、今は流れを止めずに、大事に保管しておきたい骨董と手放してもいいものと分け、家族の歴史と対峙しながら楽しい片付けを味わうことにしている。書くことが好きだった母は、何かにつけメモを残していた。私があげたプレゼントに(自分は忘れているが)日にちや感想など。これは孫の誰それからの修学旅行のお土産で「ありがとう」の一言。もしかしたらこんな日が来ることを分かっていて、未来の私たちへのメッセージを書いていたのかもしれない。ある箱を開けたら蓋つきの夫婦湯飲み茶わんが出てきた。弟からのプレゼントだった。そこには一度父と使ったけれど大事に取っておいて自分たちが年をとった時に、改めて二人で使う時まで大切に持っています、と書いたメモが入っていた。弟にそれを渡してしばらくしたら「お義姉さん、今度は私たちが使い始めました」と義妹から報告があった。繋いでくれてありがとう、と心の中で感謝した。
今回はどなたでもいつかは必ず経験する実家の片付け、遺品整理のお話を経験談として書かせていただきました。


「整理収納」なるほどレシピ おすすめ記事
⇒Vol.143 移動進学で春から家族が減る家庭の気を付けたいコト
⇒Vol.131 収納グッズは本当に必要なのだろうか?
⇒Vol.119 片付けの振り幅を最小限にする効果
リフォームも
お任せください!
長く家に住んでいると、部屋の中にモノが増え、空間が狭くなってしまうことにお悩みではありませんか?
モノがあふれると整理整頓をするのも一苦労。
お部屋の空間も狭くなると、気持ちも窮屈になってしまいます。
そんなご入居者様向けに、お部屋の整理収納力をぐっと高める収納リフォームをご提案いたします。
「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生 ご紹介
静岡県静岡市生まれ。 2010年に整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師資格を取得。 静岡県内を中心に、セミナー、2級認定講座、収納サービスなどを展開。 NPO法人ハウスキーピング協会所属。 静岡県内各地で整理収納講座や女性講座の開催実績多数。
2015年2月にはTBSテレビ「マツコの知らない世界」に物干しアドバイザーとして出演。






















