印刷範囲
本文プリント

静岡発!「整理収納」なるほどレシピ
Vol.131 収納グッズは本当に必要なのだろうか?

静岡県内各地で整理収納講座や女性講座を多数開催している「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生が、整理収納ワンポイントアドバイスをご紹介します。(佐藤先生のサイト【ブログ】)

皆様 こんにちは。雨が続いたり、季節外れの暑い日になったり。コートをしまう日も近くなってきましたね。

コートと言えば、1枚しかないお出掛け用ロングコートの出番もないまま、春になろうとしていたので、それも悔しい気がして、主人とのただのウォーキングに引っ張り出して無理に着てみました。とにかく一度は着たぞ!という既成事実だけに過ぎませんが、それだけ暖かい冬だったんですよね。それは、灯油の消費量でも明らかでした。

寒くなり始めの頃はエアコンだけで足りるのですが、寒さが厳しくなると、エアコンからファンヒーターに切り替えるのが常でした。さらにもっと寒くなるとエアコンとファンヒータを一緒に使うようになります。しかし昨年冬に入ってからは、灯油は早めに18ℓを2缶購入したものの、それ以上買うことにはなりませんでした。冬の間ほとんどエアコンだけで対処できたので、何度も重い灯油を買いに行く手間、それを灯油缶に移し替える手間もなく済んだわけです。さらに、寒い冬の朝、ふるえながらファンヒータをポチっと点けた途端、給油のサインと給油を促すメロディが鳴るというこの世で一番恐ろしいタイミングの瞬間に遭遇することにもなりませんでした。

こんな暖かい冬は初めて!神様、本当にアリガトウ!ついでに、春の長雨などが続かず、爽やかな快晴がずっと続きますように・・・天気にカンタンに左右される人間なので、勝手な事を願う私をどうぞお許しください。

整理収納アドバイザーの固定観念

出番がなかったコートを無理に着た・・と書きましたが、整理収納アドバイザーとして使わない不要になったモノや、着ない服を持ち続けること自体ストレスに感じます。お気に入りの服だって、いつかは<次のお気に入り>ができ、徐々に遠ざかって新旧交代の時期がやってきます。それをまたいつか着るだろうと持ち続けることに目をつむることができないのです。この資格を取得する時に学んだことが、その考えの土台になっているのですが、モノを不要に溜め込まない暮らしをするためには、必要なメソッドです。

さらに収納の小道具として、カゴや空き箱、プラスティックのボックスなどを提案します。実際、私も積極的に活用しており、使うことの効果も分かっています。
例えば、戸を開けた時に、雑多感満載の細々したモノが見えるより、素材や形を揃えた入れ物に入れておけば、スッキリ美しく見えますね。美しい収納は実はとても機能的ですし、いったん美しく収納すればそれを崩したくなくなる気持ちになると信じています。

が、「本当にそれで良いのだろうか?」とある意見を仰っている方がいたのです。

収納グッズに頼る前に必要なコトがある

見た目が美しいことは暮らしに豊かさをもたらしますし、美しいは効率的で機能的だと信じています。しかし、収納グッズに偏りすぎて、何でも入れ物に入れ込んでしまった場合、中のモノが把握できない場合もありますね(特に高い場所の収納場所では)
その方は、家族が少なくなってモノも減ってきた時、収納するグッズをやめて、中に入れていたモノがダイレクトに見えるように変えたと言っていました。モノが少なくなれば、ボックスの中でも空きのスペースが多くなります。それはスペースの無駄にもなります。それよりも、収納グッズで揃った美しさはなくても、何があるのか一目で把握できることがやり方を変えて分かったと仰っていました。

収納グッズを必要としないで済むように、必要とするモノしか持たない暮らしにしていけば収納グッズに頼ることはなくなりそうですね。収納グッズも使わなくなればゴミなのです。
実際、私が住んでいる自治体でも、令和5年一月から製品プラスティックの分別収集が変わり、ポリプロピレン、ポリエチレンでできている商品、例えば食品保存容器、洗面器、ハンガー、衣装ケース、バケツ、そして収納ボックスなども生活ゴミとは別に出さなければならなくなりました。週2回のゴミの日に出してオッケイだったモノが月1回の資源・不燃ゴミの日にしか出せません。資源として再利用されることはいいのですが、家の中で持っていなくてはならないのが負担になります。
収納グッズはモノの整理収納にはおおいに役立ちますが、過度に頼るのも考えものですね。片付けに一生懸命な方は、慌てて適当に収納グッズを先に用意しがちですが、まずは不要なモノの洗い出しを先に行うことの方が大切です。

前出のロングコートを買ったのは、コロナ前で1年に1~2回東京に行く機会があった頃。よく歩く都会では必要でしたし、ちょっとお洒落もしたくて。しかし車での移動がほとんどで、温暖な静岡での生活ではジャケットや、ライトなダウンで十分でした。
来年は、クローゼットから消えているかもしれません。

写真:ゴミの分別

「整理収納」なるほどレシピ おすすめ記事

Vol.119 片付けの振り幅を最小限にする効果
Vol.107 暮らしの中の時間整理について
Vol.95 快適な住環境を考えてみる

快適空間への
リフォームも
お任せください!
整理収納力UP

長く家に住んでいると、部屋の中にモノが増え、空間が狭くなってしまうことにお悩みではありませんか?
モノがあふれると整理整頓をするのも一苦労。
お部屋の空間も狭くなると、気持ちも窮屈になってしまいます。
そんなご入居者様向けに、お部屋の整理収納力をぐっと高める収納リフォームをご提案いたします。

収納リフォームページへ

無料定期診断を申し込む:住まいの専門家が屋根や基礎、設備などの経年変化をチェックしてアドバイス。診断報告書があれば、いざという時に安心。
収納アドバイス「片づく暮らし 豊かな暮らし」や「収納」をテーマに、快適リフォームのポイントをまとめた「暮らしのリフォームガイド」などを無料でお届け。

「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生 ご紹介

静岡県静岡市生まれ。 2010年に整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師資格を取得。 静岡県内を中心に、セミナー、2級認定講座、収納サービスなどを展開。 NPO法人ハウスキーピング協会所属。 静岡県内各地で整理収納講座や女性講座の開催実績多数。
2015年2月にはTBSテレビ「マツコの知らない世界」に物干しアドバイザーとして出演。

ブログ「ビバ!スタイル整理収納アドバイザー 佐藤慶子」

タグ :
ページの先頭へ