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静岡発!「整理収納」なるほどレシピ
Vol.130 能登地震に学び、備える

静岡県内各地で整理収納講座や女性講座を多数開催している「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生が、整理収納ワンポイントアドバイスをご紹介します。(佐藤先生のサイト【ブログ】)

皆様 こんにちは。元日に例の能登半島地震が発生。いまだテレビから流れてくる情報は胸が絞めつけられますね。能登の皆様には一日も早い復旧と心からのお見舞い申し上げます。

新春1月号には辰年は「ととのう年」とコラムにも書きましたが、新年初日から起こった災害のうえ、辰という字の上に雨をつけると「震」になるので大雨や地震が起こりやすい年になるかもよ・・と知人の話。こじつけだとしてもドキッと不安が胸をよぎりました。

人は何か起こると反省するも、喉元過ぎれば忘れてしまう。教訓にしなければならないことなのに、対岸の火事のごとく遠巻きに見てしまう。実際私自身だってそうです。周期的に発生する大地震はいまや日本全国の地域にその可能性はあると言えますし、じわじわと迫りつつある南海トラフ地震は今後30年以内に70~80%の確率で起こると言われています。それは明日なのかもしれません。

整理収納アドバイザーとして、常に快適な暮らしにすることを目標としてきました。モットーは「生活のどこを切り取っても全部好き」と言えるほど大好きで大切な家なので、せめて地震に備えて、身を守りながら家の中がモノで散乱することが少なくて済すように片付けと防災の掛け合わせを考えていこうと改めて思いました。日に日に遠ざかる1月1日の能登半島地震。対岸の火事になることだけは避けたいものですね。

災害を対岸の火事にさせない

そこで今、自分ができる事、忘れてしまわないうちにできる防災について実行してみました。昨年の大雨の時は持ち運びができるウォータータンクを新しく買いました。今回もニュースで見ているとペットボトルを手に水をもらいにいく人が多いので、空のペットボトルも何本か用意しました。災害はいつ起こるとも限りません。懐中電灯も、古いものだとライトがLEDではないので光が遠くまで届きません。価格もお手頃なのでLEDの懐中電灯に替えることにしました。頭につけることができるライトも両手が使えるのでとても便利ですね。

また、揺れで倒れる可能性のありそうなモノはなるべくしまうようにしました。人は大きな音に恐怖を覚えます。倒れた時の衝撃音が大きければそれだけで萎縮してしまいます。小さなことかもしれませんが事例をひとつ。家では粘着式の掃除道具を洗面所のタオルを収納している引き出しと洗濯機の隙間に入れていますが、何度か倒れてガタンと結構大きな音がして、そのたびにビックリ!分かっていながら何もしていなかった自分でしたが、早速U字型のフックを洗濯機に付けてぶら下げるようにしてみました。これなら地震で揺れたとしても倒れるリスクは少ないのではないかと思っています。次は洗面所の窓枠に置いてある小さな時計も、揺れで落ちる可能性が高いので壁に取り付けられるタイプに替えようと思っています。

高いところに置いてあったモノは低い場所に移動する。滑り止めシートを使う。毎日の生活の中で気が付いたことはすぐ実行していくことが大切ですね。

写真 体育館
写真 LEDライト

自宅で暮らす大切さを知ろう

そこから考えは広がり、万が一地震に遭遇しても倒れたり、落ちたりするものが少なければ、その後の片付けが少なくて済むのではないかと<転ばぬ先の杖活動>を始めました。

もちろん落ちる可能性のある額なども深めのフックを使っていますが、大きく揺れたとしても、落ちて割れることは防げるのではないかと思っています。特に落ちて割れる可能性が高いガラス製の小物は危険ですね。トイレの小窓に魔除けのつもりでローズクオーツの玉を飾っていました。その玉を入れていたのもガラスのトレイでした。そのふたつを何年振りかで片づけてみたのです。

ただ、地震にベクトルを合わせすぎると味気ない暮らしになってしまいますが、長年見ていた景色も一風変わり、かえって新鮮な気持ちにもなりました。引き算することで違う新鮮さも味わえれば、それも良として今は防災に重点をおく時にしようと思っています。

大きな地震に遭遇しても、その後なるべく自宅で住むことが一番いいことです。日本は避難所というと体育館の中に雑魚寝することから脱却できておらず、その状況は先進国の中では最低レベルだそうです。そして赤十字が設定したソフィア基準(被災者の権利と被災者支援の最低基準)からはほど遠いと言われています。体育館の中でお互い我慢し合うことが美徳とされている節があり、それはある面、素晴らしい国民性ではありますが、プライバシーも保てず、災害関連死につながることも多いようです。ヨーロッパの地震大国と言われるイタリアでは国の官庁が中心に家族用のテントなどをいろいろなところにストックしてあり、すぐ設置するとのこと。また食事はキッチンカーが一般的で暖かい食事が提供される体制が整っているそうです。日本はまだまだ遅れているところがありそうですね。やはりなるべく自宅で過ごすことが一番なのではないでしょうか。実際、東日本大震災を経験した知人が、避難所は劣悪な環境だったと話していました。これからは、家の中の被害が少しでも少なくて済むように、小さなことでも実行していきたいものですね。T(トイレ)K(キッチン)B(ベッド)を合わせてTKBと呼びますが、命につながるこの三か所は特に防災を意識してきちんとしておきたい場所と言えるでしょう。

我が家では叔母が作ったステンドグラスのランプが3つあります。夜になってスイッチを入れると、それはキレイな明かりで途端に別世界。気持ちもヨーロッパに飛ぶのですが、実際点灯することは少なく、しかも倒れるリスクは高く、倒れたら100%割れる危険極まりない美しいモノ。素敵な雰囲気のインテリアを取るのか?防災に重点を取るのか?ランプが倒れないように、紐でどこかに縛っておくこともできず。そうかと言ってランプの傘をひっくり返して果物を入れるお皿として使うわけにもいかず。このステンドグラスのランプの今後が私の課題、どこかで折り合いをつけて行かなくてはならないようです。
※一部内容は1月23日のSBSラジオ「ゴゴボラケ」論説委員:川内十郎氏より拝聴

写真 体育館
写真 ステンドグラスのランプ

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「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生 ご紹介

静岡県静岡市生まれ。 2010年に整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師資格を取得。 静岡県内を中心に、セミナー、2級認定講座、収納サービスなどを展開。 NPO法人ハウスキーピング協会所属。 静岡県内各地で整理収納講座や女性講座の開催実績多数。
2015年2月にはTBSテレビ「マツコの知らない世界」に物干しアドバイザーとして出演。

ブログ「ビバ!スタイル整理収納アドバイザー 佐藤慶子」

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