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静岡発!「整理収納」なるほどレシピ
Vol.94 便利なモノは魅力的!

静岡県内各地で整理収納講座や女性講座を多数開催している「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生が、整理収納ワンポイントアドバイスをご紹介します。(佐藤先生のサイト【ブログ】)

皆さま、こんにちは。
可愛らしく咲き始めた梅をあちらこちらで見かけるようになってきましたね。いかがお過ごしでしょうか?

今年の節分は2月2日。節分の日は固定ではないため2月2日の節分は何と124年ぶり、とてもアリガタイ特別な節分のような気がしました。さて皆さまも恵方巻は召し上がりましたか?

昨年から始まったコロナと124年ぶりの2月2日の節分が重なった偶然は地球的な変革が始まっていて、もしかしたら人類滅亡の前兆?!サイエンスフィクションの世界だけであってほしいものですが。
昨年、大型スーパーコンピューターがはじき出した12月24日のクリスマスイブを境にコロナ感染者が減少していくという情報を耳にしてホッとしたことは幻だったのか?はたまた私の聞き違いだったのか?

確信はなくともそうであって欲しいと期待していたことが、ガラガラと音を立てて崩れていく現実を感じている日々です。この先どんな日常になっていくのか?心配と不安がいっぱいでした。

そんな時、36年前に着付けを教えてくださったユリコ先生から寒中見舞いが届きました。葉書の中には「今は毎日レース編みをしたり絵を描いたり楽しんでいます」と書かれてありました。女性としてずっと憧れ尊敬している方の日頃の様子が目の前で広がり、なぜか心が安らぐ思いでした。

現実を受け止め、自粛生活の中で静かに時を過ごす穏やかな暮らしのなんて素敵なこと!
家の中で楽しむコトはいくらでもできる・・
もう少しコロナと付き合うなら上手に暮らしを楽しもうと、ユリコ先生の美しい文字を追いながら改めて思ったのでした。

誰でも軽い気持ちで買って失敗を繰り返すことはある

あれば便利なモノはなくても困らない・・・

お店で目にしたモノで「これあったら便利かも!使うかも!」と思って買っても結局、あまり使わなかったモノってありませんか?
先月のブログでも書いたのですが、家の中のモノを見直したところ、いくつか出てきました。

髪を洗ったあとに被るタオル地のキャップ。長い髪なので乾かすまで被っていようと買ったのですが、使ったのは最初だけ。冬は寒くお風呂から出たあとすぐ乾かすためいつしか出番はなくなりました。ドライヤーを収納している引き出しに一緒に入れていましたが、ドライヤーを使うたび目に留まり、使っていないことがストレスになっていることに気がつき、なくてもいいやと思い切って処分しました。

もう一つは、棚に引っ掛けられるワイヤーの棚。最初はカラーボックスの空間に取り付けスプレーを寝かせて収納するために使っていましたが、そこを止めてから定位置が決まらずあっちに行ったりこっちに行ったり・・。
無理に空いた空間を埋めようと躍起になっていましたが、なくても済むと分かりリサイクルショップに売って手放しました。

使い切っていないモノを手放す時に口にするフレーズ

その他リサイクルショップで売れたモノ総数15点。
引き取ってもらえなかったモノも数点ありました。引き取り不可のうちひとつはコルクのコースター。10枚ありましたが、箱に入っていなかったので却下されました。コースターは食器のカテゴリーで、箱がなければダメなのだそうです。
もうひとつは電球で一箱に2個はいっていました。未使用でしたが、2個のうち1個は変色してやはり買取り対象にはなりませんでした。どちらも使いもせず取っておいたものですが、活かされることなく持ち続けていたことが無駄に思えてしまいました。

家から15点は減りましたが、到底15点くらいでは家からモノが減ったというカンジになりません。それだけ私たちは多くのモノと共存しているということです。

あれば便利!というモノは、とても魅力的です。
手に入れた途端、暮らしが輝くようになる気がしますね。
実際お片付けサービスで伺うと、たくさんのパーツが揃った高価で便利な調理道具が買ったまま保管されているケースに遭遇することがあります。買うことが着地点になってしまうのでしょう。

使わなければ、なくても大丈夫ということにそこで初めて気が付く。誰でも一度や二度は経験があることです。私は要らなかったと気がつくとストレスに変換する方なので、今度は持っていることが苦痛になります。そこで何とか苦痛から逃れるために気持ちを切り替えなくてはなりません。ではどう気持ちを切り替えるかと言うと「これは充分使い切ったモノだ」と思いこむことにしています。

例えば、調味料を例にあげれば、無論できるだけ使い切る努力はしていますが、どうしても使いきれない場合(外国の珍しい何の料理に使っていいのか分からないような・・・)
「残っているからもったいない」と無理に持ち続けるのではなくのではなく、最初から使った分だけしか容量がなかったと考えるようにして、自分は100%使ったのだと都合よく考えるようにしています。
そう思うことで、処分を前向きに捉えているのです。

ラジオでこんな話を聞きました。
俳優・声優・DJの鮎貝健(あゆがいけん)さんは50歳という年齢ですが、最近歯の矯正を始めたそうです(思い起こせば私が下の歯を矯正したのも54歳頃でしたが・・)
コロナ禍でマスクが日常化していることが幸いし、矯正していても人から見られることなく案外いいチャンスかもしれないですね。そして鮎貝さん曰く、この時期にできる新しい何かを考えての選択とおっしゃっていました。

皆さまも、この時期だからこそできる何かを探してみるのもいいですね。

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「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生 ご紹介

静岡県静岡市生まれ。 2010年に整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師資格を取得。 静岡県内を中心に、セミナー、2級認定講座、収納サービスなどを展開。 NPO法人ハウスキーピング協会所属。 静岡県内各地で整理収納講座や女性講座の開催実績多数。
2015年2月にはTBSテレビ「マツコの知らない世界」に物干しアドバイザーとして出演。

ブログ「ビバ!スタイル整理収納アドバイザー 佐藤慶子」

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