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静岡発!「整理収納」なるほどレシピ
Vol.132 子育てと住まい方に意外な共通点があるって?

静岡県内各地で整理収納講座や女性講座を多数開催している「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生が、整理収納ワンポイントアドバイスをご紹介します。(佐藤先生のサイト【ブログ】)

皆様 こんにちは。新年度が始まりましたね。皆様のお宅にも何か変化はありましたでしょうか?

うちでも長男の家の三男が3月に卒園。4月からは新一年生になりました。これで7人の孫のうち一人が中学生、残りの6人が小学生です。ついこの前まで赤ちゃんだったと思っていたのに月日が経つのが本当に早く感じます。

私の子どもたちの家は、新学期で毎日とても忙しい日々になるわけですが、実はそんな時期こそ人生で最も輝いていることを本人たちは案外気が付かないものです。自身が子育てしている真っ只中の時に、母親から「今が一番いい時よ」と、繰り返し言われたことがありました。その時は「そんなものなのかな?」って思ったものでしたが、母親の言っていたことは間違いではありませんでした。自分たちもまだ若く、動き回れるパワーもある。子どもたちも親の思うようにまだコントロールできていました。用事もたくさんあって一日が長いようで短い、問題も次々でてくるけれど、その全部が楽しかったし、こなすことができた時代でした。セキスイハイムにお住いの若いママさん、パパさん。
きっと今が人生の一番楽しい時かもしれませんよ!

4月から子どもたちはステージを一段上がり、薄皮をはぐように少しずつ成長していくことでしょう。時間は止まってくれません。親子で一緒にいられる時間って割と短いものです。後悔のないように、子どもさんとの時間を大切に、そして子育てを十分楽しんでくださいね!

常に意識すればサインに気が付く

子どもへの愛情こそ無償の愛と言われますね。私も注いだ分だけ応えてくれると信じているのですが、それは家(住まい方)も同じなのではないかと感じたことが最近ありました。

親しい友人夫婦が県外に住む娘さんの近くに引っ越してしまい、これまで住んでいた自宅を手放すことになりました。昔から家族ぐるみの付き合いをしており、それはこの先もずっと続くと信じていたので聞いたときは本当に寂しい気持ちでいっぱいになりました。すると友達から、家の中に残っているモノの中から欲しいモノがあったら是非もらって・・と声が掛かり、せっかくなので記念に何かひとつ頂くことにしようと、合い鍵を借りて入らせてもらいました。
家主がいなくなった家は、窓も開けることもないためか、湿気も感じられ、すでに生気をなくしているかのようでした。

住む人がいなくなって<家も寂しがっている>そんな気がしてなりませんでした。
いつも活気が溢れて、ホッとする雰囲気が漂っていた素敵な友人の家も、生活していない日々が長くなり、壁の汚れやへこみ、床のつなぎ目のめくれやカビが目につきました。経年劣化だと思いますが、小さなキズは、建物からのサインであり早いうちなら大掛かりにはなりません。これは子育てと同じです。子どもって上手に表現できないので、違う形でサインを出すものです。意識していると、そんな子供のちょっとしたサインに気が付くことができます。
家の中の小さなキズも、早く気が付き早く対処すれば、新築と全く同じでないにせよ、家はキレイを維持できるのではないかと思います。子育てと住まい方って意外なところで共通点があるような気がしてなりません。

寂しさはあるものの、新しい選択をした友人が遠い地でも、幸せでありますように。そして新しい家主さんが決まったら、あの家が再び息を吹き返しますようにと祈る思いです。

イメージ:不動産を売却
イメージ:家の経年劣化
イメージ:室内の壁の穴

遺品整理の中で大変な作業は結局書類だそうな!

家主がいなくなった家のあとは、住む方が亡くなった部屋の片づけの話です。
お片付けサービスのお客様のお父様が亡くなり部屋の片づけを一緒にやることになりました。残されたご家族は特に書類の片付けが難しいとおっしゃいました。

多くの書類は、何が重要で何が要らないモノなのか判断に時間がかかります。一度捨ててしまうと後から必要だった場合、戻すことができません。心配になるので「取りあえず取っておく」ことになり選別に時間がかかるのです。

こちらの亡お父様も5段の簡易引き出しが2つありましたが、中には書類がたくさん詰まっていました。レシートから取扱説明書、葉書から葬儀のご挨拶状、ばらばらに入っていたので、ご家族はその1枚1枚を手に取り、丁寧に目を通していました。なかなか減らない作業でした。残された家族に負担をかけないためにも、カテゴリー別に分けて保管する習慣を身に着けておくことも必要ですね。

分け方もいろいろですが、特に時間軸で分けるのがおススメです。一ヶ月間保管しておくもの、一年間保管しておくもの。次の更新まで取っておくものなど、期間別に分けます。そしてA-4サイズの封筒などに入れて外に明記しておくと迷いません。大事な書類が送られてきた時は、封筒の表に届いた日をマジックなどで目立つように書いておきます。それだけで時間軸で一番新しい書類だと分かります。もちろんファイルケースを活用してもいいですし、自分に一番合う書類収納グッズを見つけていきましょう。誰が見ても分かるようにしておくのも何かあった場合は楽です。書類は小まめに見直すことが大切です。減らすのも自分でやる以外ないのです。繰り返し見直して日々減らしていく習慣が一番早いやり方だと思います。溜まるだけ不安が増すのが書類です。常に把握しておくと増えなくなり数は一定を維持することができます。薄い紙モノで部屋が埋まってはもったいないだけですものね。

イメージ:書類の山
イメージ:山積みにされたファイル

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「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生 ご紹介

静岡県静岡市生まれ。 2010年に整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師資格を取得。 静岡県内を中心に、セミナー、2級認定講座、収納サービスなどを展開。 NPO法人ハウスキーピング協会所属。 静岡県内各地で整理収納講座や女性講座の開催実績多数。
2015年2月にはTBSテレビ「マツコの知らない世界」に物干しアドバイザーとして出演。

ブログ「ビバ!スタイル整理収納アドバイザー 佐藤慶子」

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