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静岡発!「整理収納」なるほどレシピ
Vol.129 辰年は<ととのう年>である

静岡県内各地で整理収納講座や女性講座を多数開催している「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生が、整理収納ワンポイントアドバイスをご紹介します。(佐藤先生のサイト【ブログ】)

皆様 明けましておめでとうございます!若干、お正月気分が薄れた頃だとは思いますが、こちらでは今年初のコラムとなりますので、改めましてよろしくお願いいたします。

年末近くまで驚くほど暖かい日が続いていたので「何だか気持ち悪いくらいよね~」と、体が楽に動くありがたさをよそに天変地異も起こりかねない・・など今度は不安がる声も聞こえてきました。やはり冬は寒くてちょうどいいのかもしれませんね。反対に暮から跳ね上がる暖房費が少しでも抑えられたのは嬉しいことです。新しい年を迎えて、運気や景気はぐんぐん上がってほしいものですが、逆に出費は少なめになるよう、お財布の紐をしっかり締めていきたいものですが、締め過ぎるのもサビシイもの。賢いお金の使い方と、賢い貯め方で暮らしをエンジョイしていきたいなと思っていますよ。

さて、今年の干支の「辰年」はどんな意味が含まれているのか?「飛竜」という言葉があるように、どんどん上昇していく力強いイメージがありますね。調べたところ「辰年は陽の気が動いて万物が振動するので、活力が旺盛になって大きく成長し形がととのう」と、暮らしの歳時記ガイド三浦康子さんはおっしゃっています。私は「整う」や「片付け」という言葉や文字に俊敏に反応するので、辰年の「形がととのう」がとても気になっています。辰年にあやかり、「ととのう」を意識した一年にしていきたいものです。身なりを整える・気持ちを整える・姿勢を整える・部屋を整える・・・すべての行動に「整える」を付けるだけで心がシャンとしてくるのは私だけではないでしょう。さらに「サクサク・どんどん・さっさっ・キビキビ」などのオノマトペを口に出せば本格的な寒い時期もきっと「パッパッ」と体が動くはずです。「さあ もう!どんどんパッパッとやりなさい!」思い返せば、子どもの頃はよく母親に言われたオノマトペでもありました。笑

今年の片付け目標

皆様の今年の決意はなんでしょう?今年こそ片付けをする!要らないモノを溜めないようにする!部屋を散らかさないようにする!そんな決心をされた方もいらっしゃると思います。私は一年間つかう手帳を最後までキレイに書き込むということを毎年手帳の使い始めで心にとめるのですが、キレイに書き込むのは半年ほどで、マンスリーの部分に予定を書いてもその後ろの方はあまり活用しなくなります。そうなると字もキレイに書くことが少なくなり結局自己嫌悪。なので、今年は絶対最後まで丁寧に!そして書き倒すくらい書き込もうと思っています。これにはやはり意識が一番!大事に扱わなくてはなりません。

そこで、バックの中で開いたり、他のモノが挟まりページが折れないようにと手帳用のベルトも手作りしました。手帳用ベルト作製についてはこちらのブログ(12/6)にてご覧ください→整う暮らしの知恵袋【手帳とミシン】 | ビバ!スタイル 整理収納アドバイザー 佐藤慶子 (ameblo.jp)キレイを保つためには意識、段取り、措置も必要になりますね。

写真 手帳

片付けゼロ地点を見つける

今年はキレイな部屋(暮らし)をしていくぞ!と思った皆様。さっそく行動に移されましたか?ミニマリストのようにモノを最低限にするのもリスクがあるし、住宅展示場のような夢の空間も落ちつかない場合もあります。どこを到達点と捉えるのかは人それぞれなので、自分の思う形を目指してください。

昨年読んだ「昆 佑賢(こんゆうけん)さん」※日本建築医学協会幹事長の著書<幸せになる家・不幸になる家>の中で、可能な限りご自身やご家族のために「家のリゾート化」を目指してほしいと提案なさっていました。

家のリゾート化?どういうことかと言えば、住まう家とは一日働いた体や心、脳を休めて癒す場所であり、「くつろげる住宅をつくる」ことが軸となっている。もちろん家は日々の生活を営む場所ですから生活感を全くゼロにすることはできないが、それほど住宅の中に、あふれる生活感は、そこに住まう人、ご家族に大きな影響を与える。

目指すところを「家のリゾート化」は、私にも明るいインパクトを与えた言葉でした。家が常に心休まるようなリゾートに近い雰囲気だったらシアワセそのものですものね。

話を戻しましょう。年末にお掃除、片付けをしても、それは一時でモノはやっかいで潤沢に増えますね。お年賀の包装紙でも箱でも増えたモノのひとつです。暮にキレイにした時をゼロ地点として、増えても不要なモノは排除しなくてはなりません。ゼロ地点に戻せばいいことで決して難しいことではないのです。
皆様のキレイのゼロ地点をしっかり見極めましょう。ゼロ地点が分かっていれば、増えたモノはすぐ見つかります。片付け方が分からなくなっている人はゼロ地点に気が付きません。増えたモノが3つなのか5なのか、はたまた24なのか分からないので戻ることができなくなってしまうのです。スタートは自分のゼロ地点に早く気が付くことです。その振り幅が大きくならないようにすれば、片付けの負担と労力は小さくて済みます。古新聞紙を溜めれば、その分重くなる。小まめに処分すれば毎回出すときも軽くて済む。体も楽というものです。

私は家計簿らしきものを毎晩記入していますが、それを怠ると、キャッシュフロー(お金の動き)が思い出せなくなります。レシートがない買い物もあるので、溜めると残高が合わないことも(銀行員時代の名残であろうか?1円でも合わないと考えこむ)時間もかかるし思い出せない自分にもイライラ(そのうち諦めて無理くり合わせるのですが)時間的にも精神的にも効率が悪くなるので、その日のうちに家計簿らしきノートに記入し、その日のうちにケリをつける自分のための「ゼロ地点にもどす」努力を続けるようにしています。
小さなことですが、自分で決めたルールを守ると規律正しい形が自信になりますね。

自分はキレイにしても家族が協力してくれない時は、ひとつだけ希望を伝えます。いくつも言われると家族の協力は得られにくいので、先に妥協しお願いの数を極端に少なくします。例えば「ひとつだけでいいから、帰ってきたら自分の荷物だけは部屋に戻してくれる?」など。気持ちの良い環境つくりと家族間の争いを少なくする片付けの措置として提案してみるのはいかがでしょう?

我が家は現在、主人と二人暮らしですが、男性というものは、いくつになっても少年であり見栄っ張り、承認欲求があり、強がり、それでいてトゲが刺さっただけで大騒ぎする。しかも変にプライドも高い生き物。
それが、①褒める ②いちいち感嘆する ③「さすが」と「すごい」を連発 ④「助かるわぁ」をスパイスに使う 以上、それだけで簡単に掌の中におさまります。
主人はモノを捨てるのが大嫌いな人ですが、誉め言葉を使うだけでモノは捨てずとも片付けに協力してくれるように変わりました。こちらの低姿勢と大袈裟なお世辞(男性はお世辞を鵜呑みにします)で家の中がキレイになる魔法の裏技を使わない手はありません。
どうぞ 皆様も使い倒してくださいね。

写真 支出のリスト
写真 リセットボタン

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「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生 ご紹介

静岡県静岡市生まれ。 2010年に整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師資格を取得。 静岡県内を中心に、セミナー、2級認定講座、収納サービスなどを展開。 NPO法人ハウスキーピング協会所属。 静岡県内各地で整理収納講座や女性講座の開催実績多数。
2015年2月にはTBSテレビ「マツコの知らない世界」に物干しアドバイザーとして出演。

ブログ「ビバ!スタイル整理収納アドバイザー 佐藤慶子」

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