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静岡発!「整理収納」なるほどレシピ
Vol.114 時代にともなう暮らしとモノの変化

静岡県内各地で整理収納講座や女性講座を多数開催している「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生が、整理収納ワンポイントアドバイスをご紹介します。(佐藤先生のサイト【ブログ】)

皆様 こんにちは。
朝夕すっかり涼しい季節になり、毎晩熟睡。おかげで朝の目覚めがさらに良くなりました!先日、夏用の接触冷感の掛ふとんを羽毛布団に替えました。羽毛布団は袋に収納しても膨らみがあり、夏の時期は押し入れがパンパン!

しかしこれから次の夏までの間、羽毛布団がなくなっただけで押入れの中はスッキリなので開けるたびに心地よく感じます。
が、季節が回ればまた羽毛布団が入るため、モノを増やさないことは暗黙のルールとなっているんですよ。

半間分の押し入れには、しまい方のルールもあります。敷ふとんは重いので、出し入れが楽な中段、軽めの掛け布団と毛布は下段。枕は枕棚。それぞれ定位置は決まっており、そして全てが正面から見えるようにしています。シーツやタオルケットのような薄く柔らかい素材はファスナー付きの窓がある袋に畳んで収納。誰が見ても分かるようにしています。

押入れには、時々泊まる長女の家族分の寝具も入っています。長女の子どもたちが小さい時は親子で寝ていたので布団も要りませんでしたが、子どもたちが大きくなるにつれて、大人用の布団を買い足し増えていきました。
すると今度は何かと忙しくなってきたようで泊まりに来ることが少なくなってきました。なければ泊まる時に困る。いよいよ布団圧縮袋の出番が近いかもしれません。 
実は何度か使ったことはあっても継続はしませんでした。しかしこれからは定着するような気がします。

暮らしの変化とともに活躍するモノも変化していくものですね。

インテリアも最初は本のマネからでした

ファッションにも音楽にも流行があるように暮らしにも流行り廃りがあります。

先日、お客様から婦人の友社の「美しい部屋」を何冊もいただくことがありました。裏表紙の年号を見たら30年以上の古いもの。実はその頃最初の家を建てたのですが、専業主婦で子育て中の私にとって家は楽しむ場所。
一冊1,300円ほどの本は高価でしたが、私も大好きな本で、時々買ってはインテリアやよそのお宅の工夫、収納を真似したものでした。その時の本は人に譲り手元には残っていませんが、最近妙に懐かしく思い出していたところで頂けることになって自分でもビックリ!毎晩懐かしく夢中で読み返しています。

美しい部屋は、一般のお宅のお部屋を掲載しているのですが、タイムスリップしたかのように時代の変化を改めて誌上から感じました。
と言うのも掲載されているお宅のリビングにはレコードプレイヤーとスピーカーがあり、テーブルには灰皿が置いてある。
でも最近はどうでしょう?
レコードプレイヤーもマニアくらいしか持っていない気がしますし、灰皿どころかタバコも排除されつつあるのが現代ですよね。
もちろん我が家にも昔はあったものの今は両方ともありません。

そしてインテリアも、狭い空間をファブリックや観葉植物、ラタン、敷物、雑貨を所狭しとばかりに溢れさせている感じすらありました。それでも可愛く明るく工夫されている画像からは、暮らしに前向きで少しでもいい方向にしたいという<おうち大好き>な当時の主婦の熱い思いがダイレクトに伝わってきたのでした。

ファッションと同様、住宅にも流行があり、建物を見るだけでいつ頃に建てたものなのかがだいたい分かります。それに伴い住まい方も昔とはだいぶ違っています。100円ショップもまだない時代。モノの価値も違っていたと思います。

でも住まいは<住む人の住まい方>でどうにでもなるのは昔も今も変わらないはず。皆様の思うかたちで、これからも心地よい暮らしのかたちを見つけて欲しいものです。

負の遺産をなるべく作らない意識

暮らしにも流行りがあるように、今は死蔵品に近い存在のモノも多くあります。
特に着物が代表的なモノです。
和箪笥の中にはいっぱいあるのに着ることがない着物。皆様のお宅はいかがでしょうか?

我が家にも一竿半着物があります。母や叔母から譲られた着物は上質で処分まで気持ちが固まりません。自分でも着付けができるので、それが歯止めとなっている節もあり大きな課題のひとつです。
もし私が急にこの世を去ることになれば子どもたちが背負うことになります・・・自分が今できないので子どもたちも同じ思いで悩むことになる。

それこそ負の遺産。私にもまだまだ解決できない課題が残っているのです。

私の先輩はお母様が亡くなったあと大手の着物買取に出しました。
業者さんは値段のつくもの、つかないもの、シミのあるもの、ないものに分けるそうです。40点あまりの着物も結局22点で17,000円のお値段となったそうです。
3時間ほどかけて丁寧にみてくれたようで、先輩は全部捨てるつもりだったので17,000円でも納得の様子でした。

身近な人が行動を起こすと自分も勇気をもらえますね。
私も母がいなくなったら行動に移せそうな気がします。以前、帯と着物をバックと袋物にリメイクしたことがありましたが、どんどん普段使いしています。
売る前にそんな一工夫で手元に形として残すのもオススメです。

今年の夏には、退色した一本しかなかった日傘を処分したので、今度は着物を日傘にリメイクするサービスを利用して世界に一本しかない日傘を作ってみようかと考えているところです。

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「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生 ご紹介

静岡県静岡市生まれ。 2010年に整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師資格を取得。 静岡県内を中心に、セミナー、2級認定講座、収納サービスなどを展開。 NPO法人ハウスキーピング協会所属。 静岡県内各地で整理収納講座や女性講座の開催実績多数。
2015年2月にはTBSテレビ「マツコの知らない世界」に物干しアドバイザーとして出演。

ブログ「ビバ!スタイル整理収納アドバイザー 佐藤慶子」

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