静岡県内各地で整理収納講座や女性講座を多数開催している「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生が、整理収納ワンポイントアドバイスをご紹介します。(佐藤先生のサイト【ブログ】)

皆様、こんにちは。最も爽やかな季節がやってきましたね。
私が住む静岡県藤枝市には蓮華寺池公園という市民の憩いの公園があります。我が家からは車でも10分かかりません。4月は桜、そしてゴールデンウイークの4月後半から5月前半には、藤の花が咲き、その上品な香りは公園を散策する人たちを大変楽しませてくれます。
藤祭りはこのコラムをお読みになられる頃は残念ながら終わっているかもしれませんが、少し前までは、園内にはツツジやサツキの他たくさんのお花があちこちに咲いていました。中央の池には足漕ぎボートもあり、公園を囲む山の上には、子どもに大人気のジャンボ滑り台が3台もあります。そのうちの黄色の滑り台は24メートル、赤い滑り台は54メートル、青い滑り台はなんと77メートルで上からは遠く駿河湾も見られ景色は最高です。暑くなったら東屋で休憩、一休みできるお店では冷たく美味しいスイーツや飲み物もあります。こうして書いていると早速行きたくなるものですが、案外近くだといつでも行けるので行かなかったり・・・(どっちやねんと突っ込まれそうですが)
この気持ちの良い季節に家の中でくすぶっている手はありません。今日は車ではなくウォーキングでおススメの蓮華寺池公園までお出掛けしようと思っています。
キレイにするなら、空いた空間と平面に頼らない
朝の情報番組からのうけおいなのですが、ドイツのことわざには「整理整頓は人生の半分である」という言葉があるそうです。なんていい言葉だろうと聞いているうちにワクワクぞくぞくしてきました。日常でも片付けや整理や捨てるなどのキーワードを聞いたり文字で見ると頭と心が瞬時に反応するようになっているのですが、このことわざはこれからも発信していきたいと思いました。ドイツでは、子どもの頃から家庭の中で片付けをしつけられている文化が根付いているそうです。片付けの考えは至ってシンプルであり、使ったら決められた場所に戻す。基本はそれだけなんですね。
例えば、皆様もネットでお買い物をすると思いますが、買った時に送られてくる段ボールなども、中身を出したらすぐ処分する。必要なモノと不必要なモノを分ける。必要なモノは場所を決める。同じようなモノを買ったら古いモノは捨てる。ドイツでは日常にこの流れが確立しているようです。モノと上手く付き合うために持ち方のルールを決めていくスタンスなのでしょう。
片付けが苦手なお宅に伺うとモノの場所が決まっておらず行くたびに位置が変わっていることが多いと感じます。少しの平面があるとそこに置けるモノは何でも置いてしまう。口癖はたいてい「取り合えず置いておく」よく使うモノだから空いた所に、とりあえず置くという概念のようですが、よく使うモノほど決めた場所におくべきなのです。まず、よく使うモノを一等地に置くと二番手、三番手のモノをどこに置いたらいいのかと順位が定まります。片付けにはルールがあって、その場の感覚のまま流されていくといつまで経っても家の中はキレイにはなりません。だからと言って、子どもの頃にそういう教育を受けてこなかったからもう遅いなどと思わなくても大丈夫!自分なりのルールはいつからでも作ることも、それを続けることは可能なのですから。


腰痛がきっかけで家具の買い替えを決心
先月、施設に入居している母を散歩に連れ出そうと、ベッドから車いすに移乗させようとした時に捻って、腰を痛めてしまいました。移乗は何度かやっていたこともあり、いつもどおりやったつもりでしたが、できていたことに過信し手を抜いた気がします。「あっ ちょっとやり方が丁寧じゃないかも」と思った瞬間に体の中で違和感が走りましたが、その時はすでに遅し!
次の日から二日間は寝ていましたが、ソファに座って立つ時がイタイ!ベッドから起き出す時がイタイ!顔を洗う時がイタイ!向きを変える時がイタイ!
そこで三日間シップを貼ったら今度は貼ったところが、かぶれて痛みとかぶれのダブルパンチでした。リビングのソファもいけません。2台目の真っ赤なソファで気に入って6年間使いましたが、座面がへこみ最近は座っているだけで腰が痛くなるのを我慢していたところだったので、この際処分することにしました。そして主人が使っていた回転式の一人掛けチェアと同じモノを注文しました。今度は向きを変えるのも簡単、座面もへこんでないので快適です。大きいソファから一人掛けに変わった分、部屋も広くなりました。大きなソファは見た目の状態もキレイなのでもったいないとも思いましたが、健康には変えられません。もったいないからと言って取っておかず要らないと判断したモノは潔く、買い取ってもらうことで処分しました。
今回の腰痛がきっかけで家具の買い替えとなりましたが、ドイツのことわざのように整理整頓が人生の半分。暮らしのアップデートも片付けも人生ですね。
最後に水野敬也(ミズノケイヤ)著「夢をかなえるゾウ」に出てくる関西弁を話す神様ゾウのガネーシャの言葉の中には、「自分の持ち物で本当に必要なものだけを残し、必要のないものは捨てる」という教えがあります。人生を切り開くための格言が他にもたくさんあり、思わず笑ったり涙する自己啓発本ですが、この格言は私の心に当たりまえのようにささった一言でした。まだお読みになってない方に是非おススメしたい一冊です。


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「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生 ご紹介
静岡県静岡市生まれ。 2010年に整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師資格を取得。 静岡県内を中心に、セミナー、2級認定講座、収納サービスなどを展開。 NPO法人ハウスキーピング協会所属。 静岡県内各地で整理収納講座や女性講座の開催実績多数。
2015年2月にはTBSテレビ「マツコの知らない世界」に物干しアドバイザーとして出演。