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静岡発!「整理収納」なるほどレシピ
Vol.111 使わなかったモノをひと手間かけて使うモノに変える

静岡県内各地で整理収納講座や女性講座を多数開催している「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生が、整理収納ワンポイントアドバイスをご紹介します。(佐藤先生のサイト【ブログ】)

皆様 こんにちは。
静岡県内では平年より8日遅く6月14日頃に梅雨入りとなりましたが、驚くことに先月27日には早くも梅雨が明け史上最短の梅雨期間となりましたね。
例年ですと、梅雨の間の洗濯物が大きな悩みでしたが今年は肩透かしになってしまいました。
それは主婦にとっては好都合ですが、これからは厳しい暑さや、野菜の高騰に悩まされそうです。

そんな中、小学生の登校の時の旗振りボランティアを時々やるのですが、水やタブレットで重くなったランドセルを背負い、マスクをして真っ赤な顔をしている子どもたちを見ると本当に可哀想に思ってしまいます。

そのマスクの着用も徐々に見直されているので、私も自分の判断でマスクを外すことを実践していますが、最初はとても勇気がいりました。
日が暮れたある日、近くのドラッグストアまでウォーキングを兼ねて歩いて行った時、人通りも少なかったので、公道でマスクを外して歩いてみましたが、実際かなりドキドキしたものでしたよ。

蒸し暑さも増しているなかで、中学生や高校生がマスクをしたまま、すれ違う人がいない坂道でも自転車を力いっぱいこいでいる姿を見ると「無理しないで~」とつい言ってあげたくなります。

一旦ルールとして確立してしまうと、規律正しい日本人は自分がどう思うかでなく、人がどう見るか?が先に立ち、それを払拭するまで時間がかかるのかもしれませんね。

一日も早く、誰もがマスクを堂々と外し、明るい笑顔で道を歩けるような日がやってきてほしいものです。

和箪笥の中で眠っていたモノ

先日和箪笥から出てきたモノなのですが、買った記憶は全くないので、多分実家からもらってきたモノだと思われる「さらし」がありました(写真①)。
しばらく和箪笥も開けていなかったので、いつから持っていたのかも自身でも覚えていません。
さらしはガーゼより固く多少ザラッとした感触の綿100%の布です。広げれば9メートル以上もある。
しまってあったものの、何となく取っておいただけで使い道が定まらない。目的もないまま持っているのは【活かされていないお荷物】と判断せざるを得ません。今のうちに何とかしなければ次世代まで残ってしまうことにもなってしまいます。

ここで再びそれをタンスに戻すとなれば、また同じことの繰り返し。
モノをモノとして活かすには早急に次のステージを見つけてあげることです。

そこで、この迷えるお荷物を活用すべき方法や手段を考えてみました。

写真①
写真①

さらしの活用

調べると馴染みの少ない「さらし」もいろいろな使い方がありました。
包帯、三角巾、化粧用、布巾、ラップの代わり(これは意外でしたが)。
特にキッチンで活躍できそうなシーンがたくさん出てきました。油汚れのひどいモノはスポンジでも取りきれないことがありますが、さらしで洗うと洗剤なしでも汚れがキレイに落ちることもあるんですよ。
最近ではさらしを使う事自体少ないですが、綿という利点を活かせば何通りにも活用できることが分かりました。

そう言えば、子どもの頃一時腰を悪くしていた父が、この「さらし」を二つ折りに細くし、端からぐるぐると固く巻いたあとに(固く巻くことを手伝ったことを思い出しました)自分のお腹の周りを何周も巻いて腰を安定させていたことがありました。
きっとサポーターの役割だったのでしょう。
モノが少なかった時代では、さらしも貴重なモノだったに違いありません。時代で価値も変化するので今は「さらし」の価値も見いだせず持て余してしまいそうな自分ですが、今回は何とか活かすことを考えてみました。

先ずは使いやすいであろうA-4サイズに全てカットしてみました。
すると31枚分になったのです(写真②)。そしてふたつ折りにし(写真③)キッチンのシンクの下の引き出しに収納。

いろいろなシーンで使っていくことにしました。
キッチンだけでなくお風呂に入る時に1枚持ち込み洗顔に使うこともあります。顔のマッサージに使うとピーリングしたようにツルツルになります。消費して早くなくしたいと思っていましたが、意外と丈夫で洗濯すると繰り返し使えます。くたくたになった後は掃除に回し最後の最後まで使ってから捨てます。

さらしの良さも改めて分かり、暮らしに十分活かせました。気になっていたモノをひとつ減らすことができ、活かすことで気持ちスッキリです!

皆様の家の中にもこんな順番を待っている隠れたモノがあるかもしれません。

箪笥の中、押し入れの中を探してみてはいかがでしょうか?

写真②
写真③

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「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生 ご紹介

静岡県静岡市生まれ。 2010年に整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師資格を取得。 静岡県内を中心に、セミナー、2級認定講座、収納サービスなどを展開。 NPO法人ハウスキーピング協会所属。 静岡県内各地で整理収納講座や女性講座の開催実績多数。
2015年2月にはTBSテレビ「マツコの知らない世界」に物干しアドバイザーとして出演。

ブログ「ビバ!スタイル整理収納アドバイザー 佐藤慶子」

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