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静岡発!「整理収納」なるほどレシピ
Vol.110 物事をシンプルにする効果・マドン監督の言葉

静岡県内各地で整理収納講座や女性講座を多数開催している「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生が、整理収納ワンポイントアドバイスをご紹介します。(佐藤先生のサイト【ブログ】)

皆様 こんにちは。

新緑が目に眩しい季節ですが、5月の連休のあとしばらく梅雨の先走りのような曇っている日が多かったので、このコラムをお読みいただいている頃はすでに梅雨入りのニュースが流れているかもしれませんね。

ニュースといえばアメリカエンジェルスの大谷翔平選手の活躍のニュースを聞かない日はないですね。
日本人として本当に嬉しく誇りに思っています。5月14日(現地時間)には100号ホームラン達成!活躍はまだまだ続きそうです。
ただ大谷選手だって調子の悪い時はあるはず。
ジョー・マドン監督は、大谷の調子が悪い時に「うまくいかない時は物事を減らしシンプルにすることだ!」と言ったとか!すると、大谷選手は徐々に調子を取り戻していくことができたそうですよ。

シンプルな思考はスポーツの世界でも大いに関わることなんですね。
ムダを削ぎ落とすと、今何が一番大切なのか見えてくる。
頭(思考)の整理をすると行動も整理されてきます。
TODO 何から始めたらいいのかが分かれば時間の使い方だって上手になるはず。

遠いアメリカで頑張っている大谷翔平くんに負けないように(まるで比較にはなりませんが)若い彼の活躍をこれからも応援しつつ、私も心と暮らしをシンプルにしていこうと改めて考えたのでした。

モノを買う時には明確な目的を持つ

「ただ持っているだけ・ただ持っていただけのモノ」という物をどのくらいお持ちでしょうか?

例えば、久しぶりに入った納戸で箱を見つけたけれど何が入っているのか分からない。開けてみたら、何年か前にいつか履こうと思って買った下駄が入っていた。しかし履くことなく存在すら忘れていた。まだ一度も履いていない新品。

さて、ここでもう一度箱に戻してしまうのか、この夏から履くと決めて下駄箱に移動するのか、どちらかの判断で下駄が下駄として活かされるのか?存在はしても死蔵品となってしまうのか?のふたつに分かれます。

このような経験をされた方もきっと多いはず。しまった時はまさかこんな事態になるとは本人でさえ考えてはいなかったはずです。

本来、履物は全て下駄箱の中に収めておけば管理する場所はそこだけで済みます。この場合、新品ですぐ履くわけではないと思ったために、下駄箱に入れなかったことを忘れてしまっていたのでしょう。どうしても収納できない場合も下駄箱の近くに場所をつくっておけば忘れることは避けられたかもしれません。

また、買う時もしっかりとした目的を持って買うようにすると、買ったあとの持ち方が変わります。たまたま安かったので<適当に>買ってみただけ・・くらいの気持ちだとそのモノへの気持ちも薄いままだったりします。新調した浴衣にピッタリの下駄を見つけたから、この夏は絶対履こう!こんな強い気持ちで買ったならば下駄も忘れられることはなかったでしょう。

例として存在を忘れてしまった下駄をあげてみましたが、他のモノでも同じようなことは考えられますね。そのモノが活かされるような買い方持ち方を意識することが大切ですね。

ミニマリストのように暮らしていけるようになった母

実家の母が5月にサービス付き高齢者向き住宅(サ高住)に入居しました。
父が亡くなった2年前からひとりで頑張ってきました。
膝が悪い他には何ら問題もないのですが、とにかく歩行がおぼつかない。そばにいてもハラハラするような歩き方です。
私と弟の前で転んだ姿を見たときには本当に悲しくなりました。

最終的には母の決心で入居しましたが、サ高住は外出も外泊もオッケイで家にもいつでも自由に戻れることも決め手でした。

しかし普段、家主はいないものの空き家になったわけではないので荷物は全くそのまま。
よく見ると下駄箱には膝の悪い母には履こうにも履けないヒールや先が尖った靴がまだ入っています。
もうとっくにそんな靴は履いていないはずなのに未だ下駄箱には入っている。
下駄箱からしてそうなので、ありとあらゆる眠ったままのモノが、他にもたくさんあるということです。

今後は、これらのモノは私たちが片付けることになるのですが、それも母の気持ちが楽になるのならいつでもオッケイです!

現在サ高住で母が使っている靴は室内用と外出用の2足で十分足りていて、不自由もしていません。
母は今までで一番シンプルな生活をしていると言えます。

モノがないと寂しいと言っていた人ですが、今は部屋の中の全てが必要なモノだけなので、モノは少なくても気持ちはかなり充足しているようです。サ高住という特別な環境なのでもちろん一概には言えませんが、必要最低限でも暮らしは成り立つんですね。

要らないモノがひとつもない生活は、長い人生で初めてのこと。家にいる時は、周りを見渡しては「あれもこれも片付けなくちゃね・・」とため息交じりにこぼしていました。きっと父も亡くなり残っている多くのモノを背負うのも疲れていたのでしょう。今は93才のミニマリストさんです。

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「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生 ご紹介

静岡県静岡市生まれ。 2010年に整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師資格を取得。 静岡県内を中心に、セミナー、2級認定講座、収納サービスなどを展開。 NPO法人ハウスキーピング協会所属。 静岡県内各地で整理収納講座や女性講座の開催実績多数。
2015年2月にはTBSテレビ「マツコの知らない世界」に物干しアドバイザーとして出演。

ブログ「ビバ!スタイル整理収納アドバイザー 佐藤慶子」

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