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静岡発!「整理収納」なるほどレシピ
Vol.103 賢いバック収納のコツ

静岡県内各地で整理収納講座や女性講座を多数開催している「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生が、整理収納ワンポイントアドバイスをご紹介します。(佐藤先生のサイト【ブログ】)

皆さま こんにちは。

秋が日に日に深まり紅葉が美しい季節がすぐそこまでやってきました。
いかがお過ごしでしょうか? 嬉しいことにコロナ感染者も驚くほど減少。
毎日テレビで発表される新規感染者の数を聞くたびに胸をなでおろしています。しかし油断は禁物。リバウンドしてしまったら今までの努力が水の泡。むしろ以前より慎重になっている気がしています。
一刻も早くこの事態が過去の話になってほしいものですね。

さて、コロナになってからは町に出て洋服を買うことがめっきり減りました。そのかわりネットの利用が以前より増えた感じです。本当に便利な世の中になりましたが、イイことの裏には必ず良くナイこともあるわけで。

それはある日のこと。ネットで見つけたモノを何日も迷った結果購入することにしました。
お買い上げ確定ボタンをポチッとする寸前!何か心に引っかかり、販売会社の口コミを見てみました。

読んでビックリ!

普通は良いことも書かれているものですが、どの口コミを見ても、かなり評判が悪く、投稿された文章から怒りの声が噴き出しているのです。
例えば、最初から画像とは明らかに違うモノが届いた、問い合わせても出ない、数日で届くとなっていたのに2週間以上もかかったなど。中には詐欺だと言い切っているレビューもありました(怖っ)。

考えてみれば、海外買い付けで日本では売っていない商品が数日で届くという表示もオカシイものだ。

簡単にポチッとしてしまう寸でのところで手が止まり、欲しい気持ちマックスでしたが一瞬で覚めました。もちろん正当な販売は多く、ネットの買い物の良さもたくさんありますが、実物を自分の目で見て、この手で確認し納得してから安心して買う。
やっぱりそれが一番かなと実感した出来事でした。

私が子どもの頃からすれば「夢のような未来」が現実となったような現代と言えますが、不便なことも多かった昔の方が緩やかでずっと暮らしやすかったと思うのは私だけでしょうか・・・

女性は誰でもバックの収納に悩んでいる

とは言え、ネットでのお買い物は生活の中に入り込んでいるのが現実。頻度は低いものの必要に応じて活用しています。
少し前には仕事で使うためのブリーフケースを買いました。おかげでバックがまたひとつ増えました。
そこで考えるのが、ひとつ増えたモノをどのように収納していこうかということです。

先日もお片付けサービスで伺ったお宅では奥様のバックが山のようにありました。
特に女性はバックが好きな生き物。ある調査では、女性ひとりで数十個以上は持っていると出ていましたが、実際活用しているのは3~4割程度ということでした。バックというカテゴリーに袋物を加えたらその数はもっと多くなるはず。それでも新しいバックが欲しくなるのが女性なんですね(私もよく分かります)。

バックは高価なモノもあり一生モノ感覚で買うこともありますが、一生モノという安定した言葉は最初だけで、所有者である人の気持ちも永久ではないということ、そして時間経過とともに劣化は避けられません。
劣化だけでなく、年齢を重ねると素材が革のような重いモノは普段持ち歩くのが大変になるものです。すると段々使われなくなる。そんなバックに占めるスペースももったいですね。特に使われなくなったバックに要する面積は結構大きいものなのです。しかも活用されている数は3~4割程度。

眠っているバックをいかに上手に収納していくのか、バックを見直しながら考えていきましょう。

しまい込む=使わなくなるという方程式

バックやかばんの収納は立てることがオススメです。

寝かしてしまうと型崩れしてしまう恐れがでてきます。
収納する場所は、なるべくクローゼットの上の棚など手が届く程度の高いところに並べるといいでしょう。奥行きも浅くバックには最適です。横向きにすれば数もたくさん並べられます。
バックが倒れやすい素材ならば、ダンボールを活用。下から5~15センチを残し一周グルっとカットするとトレイとして使えます。

そこにバックを立てます。バック同士で支え合うようにすれば倒れることはありません。同じ大きさのダンボールを使って揃えれば統一感もでますね。

私はインボックス(カラーボックスの段にすっぽり入るボックス)を使いバックを収納しています。
インボックスの素材はいろいろですが、不織布でできているモノは軽いため上に置いても簡単に取り出すことができます。ただボックスでも蓋がないとホコリはつきます。気になる方は蓋付きのモノを選ぶか、何か布をかぶせる工夫をなさってください。

またボックスの向きを変えて、空いている方を正面にすると側面が上にくるので蓋がわりになります。アイデアひとつで使い方は広がりますよ!

また、柔らかい素材のバックには「あんこ」と呼ばれる形を崩さないための紙を丸めたモノなどを入れておくと型が維持できます。

袋物の収納は畳むか吊るす。頻度の高い袋物はすぐ取れる方が楽ですね。収納の形としては壁にフックを取り付け「魅せる収納」として掛けてはいかがでしょうか。
その時に使うフックですが、掛ける部分(ショルダーバックのベルトや紐)の幅を確認してからフックを購入してください。買って取り付けたはいいもの、うまく掛けられないということもあるので注意が必要です。袋物は小さく畳めますが、畳むのも二つ折りくらいにしましょう。

モノは<しまい込む=使わなくなる>という方程式があります。バックもしまい込んでしまうと使う機会がどんどん少なくなります。

結局ひとつ増えたブリーフケースのために、以前帯をリメイクしたバックを車の中に移動。買い物用のエコバックとして使い方を変えることにしてみました。

最後に、風水的観点からするとバックは貴重品を入れる大切なモノなので、床置きは良くないと言われており、なるべく高いところに収納する方が良いそうですよ。大事に扱えばいつまでも長くキレイに保てますね。秋はオシャレの季節。どうぞ素敵なファッションを楽しんでください。

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「整理収納アドバイザー」佐藤慶子先生 ご紹介

静岡県静岡市生まれ。 2010年に整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師資格を取得。 静岡県内を中心に、セミナー、2級認定講座、収納サービスなどを展開。 NPO法人ハウスキーピング協会所属。 静岡県内各地で整理収納講座や女性講座の開催実績多数。
2015年2月にはTBSテレビ「マツコの知らない世界」に物干しアドバイザーとして出演。

ブログ「ビバ!スタイル整理収納アドバイザー 佐藤慶子」

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